2021年11月6日

空中投射ロケット


大分空港を「宇宙基地化」するヴァージンの野望に荷担するANAの戦略(笑)。 コロナ禍による新規ビジネス参入、とも思われますが、実は2年前に既に発表されていた内容だし、大分空港の活用に関しても、今年の4月には記事になっていた話。でも、改めて聴くと、かなりワクワクする話。

ロケットの打上というと、再延期されたイプシロンもそうだけれど、打上時の天候に大きく左右されるもの。それだけで無く、出来るだけ効率良く打ち上げるためには、遠心力の大きい赤道に近い場所が有利なんですが、地勢的なものはその国の領土に依存するから何ともしがたい部分も。空中発射であれば、まず硬度10km (1万m)まで上がれば、天候は関係無いし(殆ど雲の上)。遠心力利用の恩恵は無いけれど、逆に打上方向を自由に選択出来るだろうから、それはそれで大きなメリットになりそう。問題は、空中まで運ぶロケットのサイズやペイロードが、多分そんなに大きく出来ない事だろうけど、考えてみたら昔はスペースシャトルをジャンボジェットの背中に担いで運んでいたわけだから、やり方次第では結構大きなものの打上も可能になるのでは。まぁ、将来的には有人宇宙船の打上も計画して居るんでしょうけど、当分は衛星などの打ち上げが主流だろうから、サイズの心配はもう少し後でもいいだろうけど。

ところで、大分空港には馴染みが無いので、ジャンボが離発着できるくらいの空港なのか調べてみたら、3000mの滑走路が一本あるんですね。3000mあれば、別に乗客貨物を満載するわけじゃないから、ジャンボでの離発着も可能なのか。静岡空港にも是非、と思ったけれど、静岡空港の滑走路は2500mなので、大型機にはチト厳しい。それでも、大分空港は海上空港で、将来の延長は難しそうだけれど、静岡空港は確かまだ土地はあったはずなので、将来は富士山をバックに宇宙機を打ち上げる「富士山宇宙基地」化を考えて欲しいぞ(笑)。

衛星ビジネスは、今後有望な分野の1つだと思うけれど、打上コストが大きなネックの1つ。それが、こう言う形で打上可能で、かつスケジュールも柔軟に組めるとなると、需用は大きそう。2022年以降の打上を目指すと言う事だけれど、実証実験でもいいから、来年くらいに一度打ち上げシーン(空中投射シーン?)を見てみたいですよね。昔観た「謎の円盤UFO」では、月基地との往来用に飛行機の後部に組み込まれた空中投写型の宇宙船が登場しますが、ああいうものをいつか観ることが出来る時だが来だろうか。ちょっと間に合わないかなぁ...


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