2021年10月21日

凝らないお弁当


最初に、このローソンストアー100で販売された「ウインナー弁当」を見たとき、思わず笑ってしまったけれど、よくよく考えたらこれってある意味「握っていないお握り」と思えば、十分な存在感もあるし量も十分だし、だからこそ今回本家のローソンでも発売されるようになったんでしょうね。言ってみれば、インディーズデビューしたミュージシャンがメジャーデビューしたようなもの(えっ?)

考えてみたら、お握りもそうだけれど、自分が子どもの頃の「お弁当」と言えば「のり弁」が定番でしたからね。今お弁当屋さんで「のり弁」を買うと、アジフライとかちくわ上げとか、3~4種類位のおかずがご飯の上に乗っているけれど、自分の頃の「本家のり弁」は、お弁当箱に入れたご飯の上に、醤油を付けた焼き海苔を敷き詰めた物。場合によっては、梅干しが入る事もあったし、少し豪華になると、ご飯を半分くらい入れて焼き海苔を敷き詰めて、そのうえにまたご飯を入れて一番上にまた焼き海苔を置く「二段式ミルフィーユ」版。さらに豪華になると、ご飯と焼き海苔の間に、おかかを敷き詰めたりしたなぁ。だから、「のり弁」と言えば、上から見ると焼き海苔の「黒一色」で、そこに梅干しの赤色がはいっているのが精々。今の「のり弁」はのり弁と言いつつも、「のり弁2021」とか「のり弁Ver.2.0」みたいな物だと思っています。

話は少しづれますが、その最近ののり弁の定番おかずとも言える「ちくわの磯辺揚げ」って、妙に美味しくて常習性があるというかヤミツキになるおかずの一つじゃないかと個人的には思っているのですが(笑)。揚げ物だから、作るのはちょっと面倒なんだけれど、何故か肴のすり身と油野相性が良い。でも、よくよく考えたら、練り物で揚げる物はごぼう天とかげそ天とかあるわけで、あの派生と思えば相性の良さは不思議じゃないですよね。で、昔ながらののり弁にあのちくわの磯辺揚げがひとつあると、凄くリッチな気分に満たされるわけです。結局、お弁当ってそう言う単純な物で良いんじゃ無いかと思いますね。特に、お昼とかにサクッと食べる物は。

アメリカのランチボックスなんて、お昼はパンにピーナッツバター塗っただけとか、クラッカーとチーズとか、もっと神父だったりしますし、それでランチ(お昼)は十分と思っている節も。最も、お昼以外の時には、ドーナツだったりケーキだったり、あるいはベイビーキャロットだったりと、やたらと間食が多いから、朝と夜以外はあってないようなものかもしれないけれど。その点、日本の場合は最近でこそファストフードやお惣菜が幾らでもあるから余り時間に縛られることは無くなりましたが、「朝・昼・晩」とう三回の食事機会というのは結構厳密だったように思います。少なくとも、自分くらいの世代だとそうやって育てられた気がする。今回のソーセージ弁当なんかだと、最近のリッチなお弁当とか、キャラ弁のように「お弁当手を掛けて何ぼ」みたいな雰囲気が続いていたので、逆に新鮮なのかもしれない。勿論、食べるからにはそれなりに美味しくないと困るけれど、ウインナー炒めというのは、そう言う意味では手軽でかなり高得点が期待出来る優良品と言えますよね。これもやっぱり「シンプルイズベスト」の好例なのかも。

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