ANAが、機内で放送する機内安全ビデオの内容を、11月から刷新するというニュース。現在の機内安全ビデオは、歌舞伎をモチーフに安全行動の案内をするバージョンですが、あれって2018年の12月から放送していたんだ。そう言えば、あの頃って航空会社によっていろいろなバージョンの機内安全ビデオがありましたよねぇ。 UAもよく分からないバージョンを作っていたし。
あの「歌舞伎バージョン」、国際線での公開開始は2019年1月1日からとなっているので、実質的に国際線で海外の乗客の目にとまったのは1年一寸くらいですか。あれ見て、まぁ機内安全の案内というのは、アフレコもあるから理解されるとは思うけれど、歌舞伎とかその歌舞伎世界の決まり事みたいな事って、どれだけ理解されていたのか個人的には疑問。特にCAさん役で黒子(実際には、白子だったり青子だったりしていますが-笑)が登場するけれど、あれって本来は「その場に居るけれど、本当は居ない設定」のはず。そう言う意味で、CAさん役というのは矛盾しているよなぁと、観るといつも感じてました(笑)。それと、普通席の座席が並んでいるんですが、あのシートピッチ、ファーストクラスよりも広くないか? 勿論、演出の都合なんでしょうけど、あんなに足下広くないよなぁ、といつも心の中で文句を言いながら観ていました(笑)。
そう言えば、空港に到着して降機の時には、あのビデオ撮影の舞台裏みたいなメイキング映像が流れますが、最近見たものはANAの社員さんと、葉加瀬太郎氏が演奏するバージョンに変わっていました。あれも、今回のビデオ更新の前触れだったのかと勝手に思っていますが。まぁ、本来なら運転免許更新時の安全講習時のビデオみたいに、全員が中止して理解しないといけない内容ですから、歌舞伎バージョンとかより注目してもらえるような工夫をする事は良いと思います。ただ、余りに馴染みの無い登場人物やデザインだと、逆に注目を集められないかもしれませんよね。今回の歌舞伎バージョンにしても、日本人なら歌舞伎役者とか分かるだろうけど、海外の人から見たら「なんでこんなメーキャップしているんだ」くらいにしか思われないかもしれない。歌舞伎役者よりは、「相撲レスラー」とか「侍ソルジャー」、あるいは「忍者」とかの方が、まだ海外向けには知名度もあり注目度も高まるかもしれない。
あのビデオで説明されている内容のうち、酸素マスクの装着が必要な場面にはもしかしたら遭遇する可能があるかもしれませんね。流石に緊急着陸して、緊急脱出スライドを利用するような事象には遭遇したくないのですが。あのスライドを利用する時には、手荷物は持たずに、またハイヒール等スライドを傷つけるような履き物も脱ぐようにガイドされますが、実際どれくらいの人がそのルールを守るんでしょうか。ニュース等の映像を見ると、結構みんな機内手荷物を持ち出して、キャリーケース位のものを担いで滑り降りてくる人も観られるけれど。新しいバージョンでは、そんなに奇を衒ったものでは無さそうですが、逆に興味を引かなくなる可能性も。例えば、機内Wi-Fiに接続した時には、最初の1回目には短縮版の機内安全のビデオを観ないとアクセス出来ないようにするとかどうだろうか。あるいは、離陸前に安全ビデオを自分のスマホで再生した人には、マイルとかポイントを進呈するとか。そう言うインセンティブも必要かも。勿論、万一の場合に備えて、と言う事が一番重要なんですが。
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