とうとう一般紙にも掲載されるようになった、立憲民主党の小西洋之、杉尾秀哉両議員によるtwitterアカウント「Dappi」への名誉毀損による訴訟。 今の所この件を掲載しているのは、産経新聞、朝日新聞、東京新聞位みたいですが、短く事実だけを伝えている産経新聞に対して、朝日新聞や東京新聞はかなり詳しく伝えている。でも、その「詳しい」という事と「正確さ」「事実」という事は等価ではなく、それだけこの件に反応するのは、これらメディアも何かそうする理由が有るんじゃないかと勘ぐってしまうほど。
この件、提訴した側に取って決して有利な話じゃないと思うし、場合によっては議員生命が絶たれるような重大な要素も含んでいると思うのですが、そういう所をちゃんと考えているのだろうか。まず接続情報の開示請求するのは良いとしても、本来当事者内での開示情報のはずが、何故か第三者がその内容を知っていて別の国会議員が「契約元」言われる会社の玄関写真を投稿して入りする。その会社の案内で、自民党のWebページ作成が実績として掲載されていたので、自民党がネット工作のために利用していると言う、ある意味「荒唐無稽」な話をしだして、それをメディアまで(多分何の裏付けも取らずに)掲載して、恰も事実のように伝えている。選挙も絡んで、自民党攻撃に使えるとなると、何でも利用使用という風にしか感じられないここ数日の動向なんですよね。
Dappi氏のtwitterは、「自民党」と言うよりは、メインは維新の会その中でも足立康史議員に対しての応援が中心だった気がします。さらに言えば、立憲民主党に所属していること自体が謎と言われる松原仁議員に対しても、好意的な書込が多かった。内容に関しては、メディアや議員のツイート等をコメント付でリツイートしたり、国会中継の映像を切り出して掲載したりが殆どで、中には勘違い、誤解もあったけれど、基本的にはそう言う自分のコメントを付けてのリツイートが主だったように思います。傾向としては所謂「保守系」だから、自民党と被る部分も多いけれど、自民党の対応を批判する事もあり、とても彼らの工作員等とは言えない内容だし、それを言うのならもっと怪しいアカウントは野党系に一杯あるわけだし。Dappi氏は、朝日新聞や東京新聞に対しても厳しい(皮肉な?)批判的なツイートも多かったので、それもあってのこの二紙の対応なのかなぁと言う気もします。
肝心の「名誉毀損」と言われるツイートにしても、ジャーナリストの門田隆将氏の新聞コラムを引用しているだけで、実はDappi氏がその様に発言しているわけじゃない。また、関連性は別にして、小西・杉尾両議員が財務省に押しかけた日(2018年3月6日)の翌日に赤木俊夫氏が自殺したことは時系列的には正しい(*1)わけで、決して虚偽の内容を掲載しているわけじゃ無い。だから、この件が事実に反すると言うのであれば、彼らは門田氏を訴えるべきなのにそれはしない。さらに、自殺した赤木氏のメモには、野党対策のために改竄を要求されたことが書かれていて、決して元々の争点であった安倍元総理夫妻の関与隠匿の為で無いことは、赤木メモ自体が明らかにしている話。それを未だに「モリカケサクラ」と呪文のように呟いている野党やメディアの方が「名誉毀損」であり「虚偽報道」をしていると思う。今回この件について国会で質問した森祐子議員も、過去民間人である原英史氏の個人情報を公開した前科があるけれど、結局はそのまま有耶無耶になっている。今回の件を「名誉毀損」と言うのであれば、彼女の行為だって正されるべきだと思う。幾ら国会議員には免責事項があるとはいえ、最近のこう言う傾向は目に余る状態から、どんどん常道を逸している状態になってきていると感じますね。選挙を目前にして、色々なことが起こっていて、野党の一番の目玉「野党共闘」にしても早くもほころびが出始めているけれど、その内容を見聞きするに、結局は「圧力で言うことを聞かせる」ようにも感じます。日頃の政権批判の内容や様子を見ても、その意見の空虚さと反比例して、余りに高圧的な物言いや態度にビックリするけれど、結局は自分達の言うことを聞け、聞けぬならどけ、と言うような圧力的な政治姿勢しか感じないなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿