先週から週末にかけて発生した、地震やその影響が原因とみられるJRの運休ですが、以前ほどでは無いにしても仕事やプライベートで結構頻繁に都内に出狩る機会の多い一人としては、浜松にいても他人事とは思えないトラブル。特に以前から書いているように、JR線や一部私鉄・地下鉄に関しては、最近では相互乗り入れが進んでいるため、一家社でのトラブルが全路線網に影響する事もあり、正直利便性・効率性のために可用性とか耐トラブル性みたいなものが脆弱になってきている気がします。勿論、中には全線運休とかでは無く、自社部分だけでも折り返し運転するなど対策された所もあるんでしょうけど。
都内やその周辺の鉄道に関しては、JR、地下鉄、私鉄と大きく三種類存在していて、それらが単独であるいは相互乗り入れしながら東西南北に周遊路線にと、絡むスパゲティ並みの複雑さで地域を網羅しています。正直、浜松から途中名古屋で一年「都会」を経験したとはいえ、初めて大学進学して首都圏の鉄道網を経験した時には、その複雑さにクラクラしました(笑)。当時私は、松戸市にアパートを借りていて、柏市経由で大学に通っていましたが、松戸から柏までは、快速ならJR、各駅停車だと地下鉄千代田線、さらに柏からは私鉄の東武野田線(当時、今は「アーバンパークライナー」と小洒落た名前に-爆)と、その三種類が走っていて、なんでJRと地下鉄が同じ路線を走るのか最初の頃は理解不能でした。しかも、途中の北千住で更に細分化されるし...
それでも、3カ月くらい? もすればそう言う路線網にも慣れて、さらにその後銀座でバイトをしたり、池袋でバイトをしたり、さらに秋葉原からバスで砂町に通っての家庭教師のバイトもあったりしたので、結構松戸から日暮里・上の経由で都内の東西を移動する機会が増えて、何となく路線網も身についたし、その後就職で町田市に引っ越してからは、それまで未踏地に近かった横浜方面にも行く機会が増えた、その後何だかんだ20年以上滞在してそれなりに土地勘は獲得出来ましたし。そんな自分でも、東海道線が上経由で東北線と直通運転し始めると、さらに知らない駅名とか知っている名前だけれど別の駅で混乱したりした事もあり、あぁこれも効率化の弊害だなぁと当時から感じたものです。
で、そんな混乱した都内の交通網で難民化した帰宅困難者を救ったツールの一つが、タクシーの配車サービスだったりシェア自転車等の共有移動手段だったそうで、利用経験者の方が利用し始めると、SNSでも拡散してあっと言うまいシェア自転車は都内から消えて、周辺部に滞留したそうですけど、これも時代だなぁと感じます。10年前の東日本大震災の時は、寸断された交通網の把握のため、自動車メーカー各社が自社のドライブレコーダーの記録を持ち寄って、それを統合させる事で利用可能な道路の特定や混雑具合などを把握して効果的だったけれど、時代とともに利用可能なサービスが進歩して、さらに細かく補完してしつつあるように感じます。以前聞いた話では、地震とか発生すると、路線を目視確認して安全確認してから運航再開していたそうで、最近では自動化も進んでいるみたいですが、やはり「安全第一」を守るためには、それなりにコストは掛かりますしね。ただ、例えば横浜で発生した事故の影響で都内から埼玉茨城まで路線が影響を受けてしまう構造も問題なわけで、その辺りもう少し工夫して欲しいところ。例えば大型船では船内を細かく隔壁で仕切って、一箇所が破損して浸水しても影響がその部分で止まるような工夫がありますが、鉄道網でもそんな感じで万一の場合はその事故の周辺区域のみ閉鎖して、その前後の路線では折返し運転等で影響を最小限にとどめる工夫が出来ないものだろうか。まぁ、折返し可能にするためには、そう言う引き込み線とか待避線とか設備が必要で、その分のコスト増をどう言う形で負担するかという問題も有るだろうけど。水道管の老朽化問題が最近クローズアップされているけれど、こういう所も並行して考えないといけませんよね。社会が便利で肥大化すると、負担も増えるという事は理解しないと。
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