2021年10月7日

有料レジ袋終了を

これも「観測気球」かなぁと思うのだけれど、小泉前環境大臣がスタートさせた「レジ袋有料化」を終了するよう進言したという記事。私も、環境問題に対しての意識付けというか注意喚起みたいな目的であれば、まぁそれなりに効果もあったと思うけれど、「プラスチックゴミ削減」とか「海洋汚染対策」という意味に於いては、正直無意味だと思うから、今回の新政権発足で環境大臣が交代した事を切掛に、「有料レジ袋廃止」にして、但し環境に優しいレジ袋を利用するなら「無料化も可能」にすれば良いと思う。以前も書いているけれど、今コンビニなどで使用されている「有利用レジ袋」は、殆ど無料配布可能な「バイオマス25%以上」のものなんですからね。

バイオマスレジ袋は、当然其れ以前のものと比較するとコストアップするので、企業側としては出来れば以前の状態に戻したいところでしょう。ただ、バイオマスレジ袋にしても大体一つ当たりのコストが1~2円位のものを3円で販売しているわけで、そこには矛盾も感じるわけだし、 元々の意図である「意識付け」という意味であれば、もう十分に浸透したと思うんですよね。だから、以前のようにデフォルトでレジ袋を使用するのでは無く、必要ならば言って貰ってその場合には提供するようにすれば良いと思う。以前なら99%の人がそのままレジ袋を受け取っていたとしたら、多分今無料にしても半数以上の人はマイバッグとか、そのまま受け取って終わるくらいにはなっているんじゃ無いだろうか。

有料レジ袋のスタートともにマイバッグ利用率が上がるのは良いけれど、それに伴って買い物中の動向把握が難しくなり、万引きも増えたという事も言われています。倍増しているわけでは無いだろうけど、それまでも万引き被害は店舗にとって大きな影響があったわけで、それが増加すればますます窮地に陥るのは店舗側。正直、無料化に戻しても一旦浸透したマイバッグを禁止するわけでは無いから、これまでのようにマイバッグを利用する人はそんなに変わらないだろうし、それを禁止する事は逆に出来ないわけで、だから今終了しても店舗側の苦境はそんなに変わらない気もします。それでも、少しでも万引き被害の抑制に繋がるのであれば、一年余りで終了と言う事も決して不本意な事ではないと思うなぁ。「小泉氏の面子が」みたいな事を言っているメディアもあるみたいだけれど、何故か小泉氏はシンボル的に扱われるけれど、そこは実際の政策・仕組みがどうなのかで評価するべきだと思う。

自民党がレジ袋有料化を無料化に戻せば選挙で大勝、とか書いている書込もよく見るんですが、まぁ歓迎される政策の一つである事は事実。環境問題は現代では重要な課題の一つだし、環境負荷を考慮する事は重要だと思う。ただし、このプラスチックごみ削減のためのレジ袋有料化、というのは筋が悪いと思う。全廃したとしても、全体の0.数%の効果しか無く、それに対して企業や消費者全体に与える影響は大きくかつインパクト(=印象)も大きいわけで、決して得策とは言えない。確か時々テレビで流される、海洋生物の胃の中から出てくるレジ袋とかプラスチックごみは衝撃的だけれど、海洋生物に対しての影響度から言えば漁網などの漁具の方が大きいわけだし、さらに人体への影響を考えると、魚がマイクロプラスチックごみを体内に蓄積して、それを食べる人間への影響の方が大きいだろうし、そう言う実質的な対策に今回の内閣交代を機会に舵を切ってもらえないだろうか。この件だけで無く、大衆受けする事ではなく、本当にの意味で役に立つ事を進めて欲しい。そう言う意味では、太陽光発電と原子力発電なんていうのも今すぐに再考するべき事だと思う。

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