2021年9月9日

小すら見ずに点に拘る

話題となっている自民党総裁選に埋没しないようにと、その後に控えている衆議院選挙を睨んで 「政権交代」を謳い「枝野内閣」の初閣議での決定項目まで発表してしまった、立憲民主党の枝野幸男代表。例によって、こんなことにも突っ込み所満載な訳で、本当この人達は本当に政権交代なんてやろうとしているのだろうか。


その7項目なんですが、#1補正予算、#2新型コロナ対策、#3予算編成の見直しくらいまでは、まぁ離胃出来るしそうだろうなぁとはおもうけれど、それ以降の4項目って、それわざわざ政権公約として言う事なんだろうか。特に最後の「モリカケサクラ」に関して言えば、もう何年も彼らは色々言っているけれど、何も進んでいない案件。それって、元々疑義が無かったか、彼らが世ほど間抜けなのかのどちらかだと思うのに、更に上塗りするつもりなんだろうか。

最初の三つにしても、先ず補正予算の財源はどうするんだろうか。まぁ、国債発行に頼るわけだけれど、彼らはこれまで国債発行に反対していなかった? 「国民の借金を増やすな」と言っていなかった? それなのに、自分達が政権を担ったら180度方針変更するというのはご都合主義の極みですよね。まぁ、それは以前の旧民主党時代もそうだったわけだし。散々「埋蔵金」と吹聴したけれど、いざ政権を取った見たらそんなお金は無くて、結局は公約の政策を諦めるとか、減税せずにそのまま税金を維持するとか。新型コロナの司令塔にしても、今も西村大臣がその立場だと思うんですが、疑問なのはそうで無くても多忙であろう官房長官にさらに仕事を増やすのが果たして適切なのかという疑問も。別に今の西村大臣が暇だからとは言わないけれど、重要な仕事であっても、単にポジションだけで判断せずに、誰が効果的に仕事できるかという事を考える事も大事だと思うんですよね。今のコロナ対策を変更することは良いけれど、単に責任者を付け替えて重みを見せるだけなら止めた方が良いと思う。それよりも、より実効性の有る組織体にするなら賛成なんだけれど。で、三つ目の予算編成の見直しなんだけれど、まぁ政権が変わったから見直し必要なんだろうけど、これって各省庁から予算を上げてきてその中ですり合わせて決めた物なので、省庁としてもリセットされるのは堪らないだろうなぁ。それに、この人達が「見直し」と言うと、どうしても「事業仕分け」の悪夢が蘇ってくるし。

と、色々心配はあるんだけれど、朝日が西から上がることでも無い限りは、次の選挙で彼らが政権を取ることはまだ無理だと思う。自民党が議席を減らすことは確実なのかもしれないけれど、それが過半数を割り込むところまで行くかどうかは微妙だと思うし。菅総理がそのまま継続するようならその可能性も高かったかもしれないけれど、今回の総裁選で選ばれた「顔」によっては、逆に議席を伸ばす可能性もあるわけだし。その「顔」というのは、結局は良くも悪くも全般的な「期待感」な訳ですよね。正直多くの国民は、その人の掲げる政策公約の内容とか実現性よりも、ぱっと見の印象とかの方で選択してみたりする。そう言う意味では、この立憲民主党の提言も一種の「顔」な訳で、この7項目がどれだけの訴求力を持っているかが、次の選挙での結果に繋がる訳です。その場合、余りに細かな内容だと、スイートスポットも小さくなるわけで、その狭い分野の人に対しては好印象かもしれないけれど、それ以外の多くの人にとっては全く刺さらない「顔」になってしまう。特に#4の学術会議の任命とか、#7のモリカケサクラなんて、殆どの国民は興味が無いことなのに、それをあえてトップに持ってきてしまうところが、彼らのセンスの無さなんだろうなぁ。#5とか#6にしても、例えば入管制度の見直しとか、外国人労働力問題とか、技術研修の闇とか、実はもっと実効的で深刻な課題にすればもう少し印象も違うだろうし、情報開示と言う事にすれば、もっと色々なことが出来ると思うのに、どうしても相手に受けそうな「点」でせめるから、当たれば大きいけれど、外れる確率も大きいギャンブルみたいな事になるんですよね。そう言う危なっかして集団に、自分達の人生とか経済とか生活を任せられるのか、普通に考えたら結論は一つしかないと思う。

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