2021年8月31日

平時のパラスポーツ

東京2020パラリンピックでも、連日メダル獲得のニュースが続き活躍が続いている日本チーム。大会日程でも丁度半分が終わったところで、これからどんな選手や種目でどんなシーンが観られるか、興味も尽きません。ただ、活躍してニュース等に登場する選手の名前を観ていても、大変申し訳ないけれど殆ど知らない人の名前ばかり。自分が知っている選手名というと、車いすテニスの国枝選手と、事前にその迫力で話題になった車いすラグビー位。水泳で複数のメダル獲得をした鈴木孝幸選手だって、最初に金メダルを獲得して全国ニュースになった時に初めて「浜松出身」と知ったくらいですからね。

改めて感じるのは、こう言うパラリンピックとかの大きなイベントになると色々な種目の選手達にもフォーカスがあたるけれど、それ以外の時には殆どパラ種目の活躍が報じられることも無いし、だから知られることも無い。パラアスリートで、多分一番有名な国枝選手にしても、もう何年もの活躍があってからこそ知名度もあるけれど、其れ以前では四大大会で優勝してもそんなに大きく取り上げられることは無かった。最近でこそ、錦織圭選手や大坂なおみ選手が世界的に有名になったけれど、テニス界では彼ら以上に国枝選手は有名という話も聞いたことがあるくらい。でも、日本国内では圧倒的に違うんですよね。

それって、オリンピック種目であっても似たような所があって、その一番の例はフェンシングじゃ無いかと。前回の活躍があっても、その後急激に興味が下がってきていて、それが今回の劇的な金メダルで再びブームになりつつあるけれど、それだってもう金メダル加来徳治ほどの人気は無くなっている。熱しやすく飽きっぽい一般視聴者が悪いと言えばそうなんですが、それでも例えばプロ野球とかサッカー人気がほぼ一定していることを考えると、やはり日々の露出度の違いがそのスポーツの人気だけで無く活動に関しても大きく左右していくことを改めて感じます。だから、なおのことパラ種目の選手達はどれだけ苦労しているのか、と。

次のパリオリンピック・パラリンピックまではインターバルが3年だから、これまでよりは多少は良いのかもしれないけれど、それでも今回のパラリンピックが終了して、多分年末くらいの特番で取り上げられることは有るかもしれないけれど、それまでとそれからはまた露出度が一気に下がってしまうでしょうね。同様の悩みは、日本ではマイナースポーツであるアメフトも抱えていて、今シーズンはインターネットでの有料配信のトライアルが始まっています。パラスポーツに関しても、そう言う取組をして、少しでも映像データが蓄積できていけば、もっと一般の人の興味も維持出来るし、応援してくれる人も増えそうな気がするんですが。自国開催という事も有るんでしょうけど、今回の大会期間中、これまでと比べて映像コンテンツが結構多い気がしていて、それが可能ならばずっと残るようにしてくれたら、もっとスポーツに関わる理解や認識も変わる気がしています。その一環として、パラスポーツのコンテンツ充実をする事が、彼らに対しての一つの声援にもなる気がします。だからこそ、NHKはもっと一生懸命にデータを残す努力をして欲しい。仮にも公共放送であり、皆様の受診料で運営されているわけですから。

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