2021年8月28日

自動運転の問題なのか

東京パラリンピックの選手村で発生した、自動運転巡回バス「e-Palette」の接触事故。 接触された柔道出場予定の北薗新光選手は、頭部などに全治二週間の怪我をし、今日出場予定の試合も欠場することに。直ぐにトヨタの豊田社長が謝罪をしたようですが、長い時間を掛けて準備してきただろうだけに、北薗選手のショックは相当のものでしょうけど、よく分からないのはその事故原因。

報道に寄れば、交差点(T字路)で右折しようとしていたe-Paletteが、その先の横断歩道を渡っていた視覚障害のある北薗選手に接触して怪我を負わせてしまったもの。自動運転の技術にそんなに詳しいわけでは無いけれど、多分交差点での右折・左折何て言うのは一番基本的な動作だと思うんですよね。しかも、事故が発生したのは午後の2時頃と昼間の明るい時間帯ですから、夜間などでカメラやセンサーが動作しなかったというわけでも無い。記事によれば、交差点で右折待ちで一次停止した後、乗車していたオペレーターのマニュアル操作で再スタートした時に事故が発生。そのオペレーターが、横断中の北薗選手が直ぐに渡りきると判断して再スタートしたと言うような記事もあって、そうなると「自動運転車で発生した事故」ではあるけれど「自動運転の不具合で発生した事故」とは言えない気もします。

自分が教習所に通って運転免許証を取得したのは、もう何十年も前だけれど、その時に口を酸っぱくして言われたのは「特に横断歩道や歩道近くで、思い込みで発進しない。歩行者は予想外の行動をしたり発生したりする」と言う事。右折・左折で歩行者の横断待ちをしていると、どうしても歩行者が途切れたときに発信したくなるけれど、そこに急いで渡ろうと走り込んでくる歩行者がいてヒヤッとする事は誰でも一度や二度は経験したことがあるはず。あるいは、その場で躓いて急に転倒したりするかもしれない。交差点の横断歩道通過って、だから結構気を遣うのだけれど、一番よく遭遇する場所でもあるので、段々とおざなりになる事も多い場所じゃ無いだろうか。今回の右折発進の操作が、そのオペレーター操作が原因ならば、それはその人の不注意が問題なわけで、原因究明まで運行を止めるのは当然としても、原因が判明したならば、そしてそれがシステムの不具合で無いのであれば、この実証実験を継続するべきだと思う。

個人的に疑問なのは、そのオペレーターの操作が自動運転の判断をオーバーライドする権限をどの様に設定されていたのか、と言う事。自動運転中であっても、常にオペレーター操作が優先されるのであれば、それは通常の自動車と同じな訳で、単に安全確認機能が豊富に搭載されているだけになってしまう。あるいは、通常は自動運転の判断が優先されるけれど、たまたまこの時はマニュアル操作が優先するようにオーバーライドモードみたいなものになっていたとしたら、そう言う判断をした理由を知りたいですよね。多分実証実験車なので、当時の運行履歴の記録とか自動運転のデータとか残っていそうだから、完全に自動運転の判断ならどうだったのか、オペレーターのオーバーライド操作は適切だったのか、そういう部分をトヨタには明確にして欲しいですね。それが次の自動運転社会であったり、彼らが富士の裾野に開発しつつあるウーブンシティに繋がるものだと思うから。

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