2021年8月17日

フレキシビリティ

ITmediaの記事から、テレワークニ移行できない企業からは、より人材が流出するリスクがあるという話。 まぁ、私もテレワーク(在宅勤務)を初めて、もう15年になるけれど、仮に別の企業に再就職するとなっても、今の勤務形態が維持出来ないとなると、確実にその会社には勤められない体になっているしなぁ。今のコロナ禍で、ここ1~2年位からテレワークを始めた人なら、以前のように「オフィスに通勤する&時々テレワーク」位が一番やりやすいのだろうけど、もう「ほぼ99%テレワーク」に完全に染まっている自分は、もう無理ですね(笑)。

勿論、テレワークできる職業・職種と出来ない職種・職業があるわけで、何でもかんでもテレワークが良いわけじゃ無い。それぞれの良いところをうまく活用して、不利益になるところは改善する事で、結果的に仕事として全体の質が向上するのであれば、そこはやる意味も意義あると思います。私が就職したコロナドは、会社に20時間位詰めて仕事をする「モーレツ社員」なんていう言葉が持てはやされていたけれど、今はそんなことを言っていたら会社は潰れしまう。時代とともに、あるいは仕事の内容毎に、どんどん新しいスタイルに変化できる会社や組織が次の時代に生き残ることが出来る事は、既に歴史が証明しているわけだし。

で、記事を読んでいてふと思いだしたんですが、私が仕事をするようになって10年位かなぁ。バブルが崩壊して、企業倒産もあって、早期退職とか離職者が一気に増加した1990年代の初め頃、当時は「終身雇用は時代後れ、好きなときに好きな仕事が出来る契約社員が仕事のプロフェッショナル」みたいな事が言われた時期が合ったと思います。専門職というか、専門的な技術や資格を持っていれば、より好待遇でより好条件で職場や会社を選べる、ジェネナリスとからプロフェッショナルへ時代は変わりつつある、みたいな特集がビジネス誌なんかでも掲載されていた時代。今で言うところの、派遣社員とか非正規社員何ですが、当時は新しい仕事の仕方みたいな感じで扱われていたように記憶します。今にして思うと、かなり脚色されていた時代だったかもしれない。でも、自分くらいの世代から、昔のような上昇志向を持つ新入社員が減ってきていて、自分の好きな仕事をやりたいという人間が増えてきた時代なので、結構そう言う考え方も「是」として受け入れられていた気がしますね。

私も一次そう言う言葉に心が動いたことがあったんですが、同じように好きなことをやるにしても、当時の職場は幸いにも世界的にもトップクラスの環境だったことも有り、無理に別の環境を探す必要性も低かったことで、結局はずっとお世話になるのですが、まぁ今にして思ってもそれは自分的には正しい選択だったと思うし、結構好きなことをやらせて貰えたので、それはそれで幸せな会社員人生だったと思います。ただ、その当時はそれが最適解だったかもしれないけれど、時代や環境はどんどん変化しているわけだから、次もその最適解が通用するとは限らない。個人的な感覚だけれど、次の時代は、

  1. リモートワーク中心で物理的には完全に分散した状態での業務
  2. 以前のように効率化やセキュリティを考慮した、拠点(=オフィス)に集約しての業務
の間を取るような、地域や全国的に準拠点のような設備をもった、緩やかなリモートワーク形態の会社が、従業員の満足度というか忠誠心や発想の自由度を含めて、一番効率的になるような気がします。会社の規模や内容によって、拠点は関東と関西の2箇所程度から、各地域毎に数カ所、もしかしたら47都道府県すべて、と千差万別になるだろうけど、コンピューターの歴史に擬えば、今のリモートワークはホストコンピューターから一気にパソコンの時代に順撫したような物だと思っているので、その一歩手前の分散処理システム(=ミニコン時代)に一度揺れ戻しがあって、そこから再びパソコン時代というか、在宅でのリモートワークが標準の時代がやってくるんじゃないだろうか。で、それって、ますます個人の資質やスキル、さらには自分をちゃんと管理出来るような性格みたいなものまで、より高度なレベルが要求される、ある意味今よりも高次元な勤務形態が要求される時代になることだと思いますね。

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