東京オリンピックでは、様々な話題が毎日数え切れないくらい発進されていますが、今回選手村と競技会場に缶詰状態になっていることもあってか、選手村内での生活に関しての情報発信がいつも以上に多い気がします。その中でも、やはり食に関しての話題が中心になることは当然で、選手村の食堂や食事に関して好意的な発信が多いことは、ちょっと嬉しい。
選手村の食堂では、24時間営業をして、多いときには100種類位の様々な食事が提供されているそうですが、その中でも何故か「焼き餃子」がブームになっているらしい。「餃子」自体は、正真正銘中国発祥の料理ですが、中国の場合は水餃子か蒸し餃子が一般的で、普通は前日の残りのそれら餃子を焼いて食べたのが「焼き餃子」の始まりと聞いています。そう言う意味では、主菜というよりは日本で言う「賄い」とか「残りもの」的食事だったもの。確か、太平洋戦争後、中国から引き揚げてきた人達が持ち込んだのが、日本の「餃子」の始まりだと思うのですが、その時に何故か現地での「水餃子」よりは「焼き餃子」が一般化してしまった。あくまで個人的に推測ですが、日本人は「焼き目」に妙に拘りというか親近感と言うがありますよね。ご飯のお焦げしかり、魚料理に為ても「焼き魚」には色々種類があるけれど、海外で魚を食べるような所でも、結構蒸し料理が多くて焼く場合でもフライパンで調理する「ソテー」が殆どだと思います。日本のように、直火で表面を焼くのはBBQを除けばそんなに経験した記憶が無い。あと、本場中国の「餃子」は、餡と皮が一体となった日本で言うところのお握りみたいな「主食」的存在だけれど、日本では「おかず」としての扱いだから、皮が薄いので水餃子よりは焼き餃子の方が向いているという事もあるかもしれない。
海外、自分の場合は殆どアメリカだけれど、アメリカの中国系の人が経営している中華料理店で出される「Gyoza」は、個人的には肉の量が多い気がするんですよね。そこは肉食という土地柄も有るかもしれないけれど、日本の場合は多くても肉の量は半分くらいでかなり野菜が入っているところが、案外今の時代特にスポーツ選手には受けるかもしれない。実際肉だけの餃子だと、一つ二つで飽きてしまうけれど、野菜が主流だと幾つでも入る感じだし。案外、フライドポテト的にスナック感覚で食べる外国人選手が多いんじゃ無いだろうか。そして、日本人が好きなそこの部分の焼いて少しパリッとした部分と、蒸されてソフトな上の部分、さらに噛むと出てくる肉汁や野菜の旨味、それらが一口サイズで口の中で広がるのが、焼き餃子の「醍醐味」みたいなもので、それが受けている気がします。本場中華系の人達に為たら「邪道」なんだろうけど、台湾の重量挙げ選手も「今まで食べた中で最も美味しい」と言うくらいだから、やはりそれなりにクオリティを維持していることも確かでしょうね。ああいうケータリングの時には、冷凍餃子を使うことが殆どですが、その場で包んでいるんだろうか。冷凍食品だとすると、よくテレビで見る「餃子成形機」で作ったものだろうけど、あれはあれでかなりクオリティ高いから中の餡がしっかりしていれば十分美味しいだろうなぁ。浜松餃子は、宇都宮や他の餃子名物のものと比べると、野菜の量がかなり多いのだけれど、そういうこともあっての感想になりますが。
記事にもあるように、今後「Yaki Gyoza」が世界的ブームになるか。私は、日本でも人気の冷凍餃子にチャンスがある気がする。先ずは、日本では「おかず」の焼き餃子だけれど、海外向けにはもう少しサイズを小さくして、フォークで一刺しして一口で食べられる杭らのサイズにしたら良いと思う。そして、餡に関しても、ベジタリアン向けで無くても「野菜だけ」とか「野菜中心」のものが受けそう。また、グルテンフリー対応として、餃子の皮を米粉にしてみたり、豆腐のお揚げにするとかしても良いんじゃ無いかと。これを冷凍商品にして、冷凍ピザ感覚でレンジでチンして食べられるようにしたら、かなり受けるんじゃ無いだろうか。材料も、特に海外に無いようなものは使っていないし、餃子成形機があれば人件費も入らないし。課題は、餃子の皮の薄さで、パリッと感としっとり感を上手く生み出すところかな。ダイエット食、あるいはベジタリアン食として遡及すれば、それだけでも成功すると思うし、後は具の部分に工夫をして、デザート餃子とかも受けそうな気がする。そう考えていくと、餃子の魅力は無限大かもしれない(笑)。
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