2021年8月2日

カナディアンフットボール

もう一つのフットボールの話題が、こちらのCFL (Canadian Football League)に参加中の、日本人6選手の動向。グローバルコンバインからプラクティススクワッド(キャンプ参加資格)を得て7月にカナダに渡り、全員が開幕ロースターの可能性を残して、今月5日からの開幕を待つ状態に。

6先週のうち、丸尾玲寿里選手(Winnipeg Blue Bombers/LB)と、山崎丈路選手(BC Lions/K)は出場登録可能なアクティブロースター 入りしており、このまま開幕ロースター入りして、日本人初のCFLプレーヤーになる可能性が大きい状態。その二人のうち丸尾選手の試合が現地5日、山崎選手の試合は6日に予定されています。残り4人の李卓選手(Montreal Alouettes/RB)、山岸明生選手(Montreal Alouettes/LB)、町野友哉選手(Winnipeg Blue Bombers/OL)、佐藤敏基選手(Tronto Argonauts/K)はプラクティスロースータ(練習生)ですが、チームに帯同して試合会場に移動し、当日の状況でアクティブロースターに入り出場機会が期待出来るもの。多少の立場の違いはあるものの、プラクティススクワッドの4選手の実力は確かなので、十分にロースータ入りは期待出来る状態。

CFLは、アメリカのフットボールと幾つか違いがある(4th Down制ではなく、3rd Down制だったり、フィールド上の選手が12名/チームだったり等)ので、同列に比較することは一寸難しいのですが、よりスリリングな展開で点の取り合いになる試合が多いというか、そう言う事を目指しているので、案外日本人好みかもしれない。米国のカレッジからスキルポジションでCFLに参加する選手も居るし、NFLからCFLへの移籍もあれば、逆にCFLで実績を積んでNFLに移籍する場合も有りますから。カナダの国技はアイスホッケーだけれど、それに次ぐ人気のあるスポーツでもあることからも、決して米国のフットボールの単なる模倣では無いことも事実。

MLB(野球)、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)と日本人選手が活躍する時代になりつつも、唯一NFLでの日本人選手がまだ生まれていないため、ある意味日本フットボール界の悲願でもあるのが「NFL初の日本人選手」。その為に、過去も現在も多くの選手が様々な挑戦をしていますが、CFLでの活躍はNFLへの一歩手前、将棋の「王手」に近いとも言えます。ELFももう一つのショーケースで、ELFで目立った選手がシーズン中にNFLに招聘される可能性も大きいけれど、より実践的と言う意味では今年始まったELFよりはCFLの方が可能性は高い気がします。ただ、正直なところ今シーズン中の移籍はかなり難しくて、今年はCFLでどれだけ実績を残すかが重要で、それを元に、来シーズンに賭けるのが今一番可能性が高い道筋かもしれない。昨年のコロナ禍で、スケジュール的には1年遅延した感じなんでしょうけど、その分も含めて今年は頑張って実績を残して欲しいですね。6選手には頑張ってもらい、さらに続く日本人選手を多数輩出して欲しい。

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