昨年末に、テレビを更新したことに合わせてYAMAHAのスマートスピーカーを購入したんですが、ちょっとした副作用に悩まされています。いゃ、そのスマートスピーカーの機能(音質、音量、サラウンド効果など)には、ほぼ満足しています。何故か長時間使用していると突然本体の電源がOFFになり、音声がテレビ側に強制的に切り替わる問題は何とかして欲しい事や、今どんなモードでどんな設定がされているのか、スピーカー本体の小さなLEDだけで分かりにくいとか、幾つか不満や問題点はあるんですが、一応使えないわけでは無いし、まぁ我慢できる範囲の話。
困るのは、その音質や音場の豊かさ故に、再生している「音声」と、実際現実世界で聞こえてくる様々な音との区別が付かない瞬間があること。特に最近はYouTubeの映像を再生していることが多いのですが、登録されている動画の多くは、一般の人がスマホとかデジカメでその場で撮影したものを、多少の編集はしつつも特殊な効果などは殆どせずに後悔しているもの。特に私が好きな「猫・子猫動画」は、自宅などで飼育している様子を撮影している場面が殆どなので、自分達も日々耳にしている「生活音」が凄く含まれています。これが、動画再生中に聞こえてくるから、「あれ、誰か来た?」とか「え、呼びました?」とか「おや、変な音が聞こえてきた?」みたいな事が、毎日何度も発生しています。特に自分の場合は、結構サラウンド効果を設定しているので、聞く場所によっては横とか後から聞こえたように感じる事が何度もあります。そうなると、本当に現実に聞こえてきた音なのか、YouTubeの再生音なの格別が付かない。
スマートスピーカーが無い時代でも、例えばテレビで連続ドラマとかのシーンでは、同じように生活音、例えばドアの開け閉めとか、外からの車の音とか、猫とか犬の鳴き声とか、そう言うものが聞こえてくると、つい自分の家の音だと勘違いすることも多少はありました。ただ、一般のテレビの場合は良くても左右スピーカーのステレオ再生だし、そんなに音場が広いわけでも無い。サラウンド効果や高音質の機種もあるけれど、殆どの場合は「聞こえている」というレベル。しかし、スマートスピーカーやサラウンドシステムみたいなものだと、その印象が全く違ってくるんですよね。外から呼ぶような声が聞こえて「あれ、宅配便が来た?」と思ったら、それは自分の家では無くYouTubeの動画主さん宅への宅配サービスの音だったり、何か変な音が後から聞こえるなと思ったら、それも動画主さんの拾っている生活ノイズだったり、ちょっとノイローゼになるかもしれないレベル(笑)。
最近では、そんな「えっ?」と思う音が聞こえたら、直ぐに再生を一時停止させて、本当に聞こえている音や声なのか、再生している動画からの音なのか確認するようにしています。大体10回のうち8~9回は動画音声ですね、今の所は。最初の頃は、「あぁ、自分もとうとう幻聴が聞こえるようになったか」とも思ったんですが、今の所本当の幻聴のことは無くて、8~9割は動画のノイズ、残りが本当にそういう音が身の回りでしていて、まだ少し耳の方は大丈夫そうです。動画再生のノイズだけでなく、私の部屋はある方向の窓を室内換気のために開けていると、隣家の音がよく聞こえるんでよね。特に、隣家に宅配便が届いて「こんにちはー」とか業者さんが言うと、本当に自分ちで言われているみたいに聞こえます。それで慌てて、外に出て探すんですが誰もいない。でも音(声)の方は「お届け物です。はい、はい、ありがとうございました。」と会話が進んでいる(笑)。ここでやっと「あぁ、お隣さんね」と気がつくわけです。分かっていても、聞こえてくるとどうしても区別が付かなくて反応してしまうんですよね。VRとか今では結構普通になってきていますが、VS (Virtual Sound)、「空耳」っていうのが準仮想空間みたいな感じ。VRは、まだ再現性に限界があるから、CGかどうかの区別が付くけれど、「空耳(VS)」は区別が付かないのが困りもの。そのうち、加齢とともに認識率が低下してきたら、ますます混乱する日々が続くんじゃないかと、今から戦々恐々としています。でも、YouTubeの猫動画は止められない(笑)。
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