日本で言えば「外務省」に相当する、アメリカ合衆国国務省(United States Department of State) が、日本への渡航を、それまでの「レベル3:渡航再検討勧告(Level 3: Reconsider travel)」から、最も厳しい「レベル4:渡航中止勧告(Level 4: Do not travel)」に変更したという一寸ショックなニュース。 オリジナルの勧告に記載されている理由は、変異株の流行が拡大しており、ワクチン接種済みであっても感染のリスクがあるという事らしい。
実際のサイトには、結構素っ気なく「感染拡大しているから日本へは渡航禁止。どうしても行くなら、以下の中事項を厳守。」みたいな感じで素っ気ない。さらに、「レベル4: 渡航中止」と聞くと、「これはヤバいぞ」と感じる半面、掲載されている各国の渡航警告を見ると、殆どの国がレベル4。例えば、フランスやドイツも含めて、欧州各国は軒並みだし、アメリカの隣国であるカナダやメキシコもレベル4。ワクチン接種で感染拡大が急激に終息しているイスラエルだってレベル3だし、英国もレベル3。
今の所最も安全な地域となるレベル2の国・地域は16箇所有りますが、その中でアジア圏では、シンガポール、韓国、ベトナムくらい。レベル3では、オーストラリア、中国、ニュージーランド、台湾、香港、タイがリストされていますが、日本もこれまでは個々に含まれていて、インド由来の変異株が発見されたことでレベルが上がったと理解されます。実際の陽性者数等を見れば、ワクチン接種が進んでいるアメリカよりも、まだ日本の方がましなわけで、推測するに変異株に対しての予防という意味が強いのでは無いかと思います。いずれにして、レベル3だから直ぐに渡航できるわけでも無いし、日本側の入国制限が続いている以上、実質的な影響は無いような気もします。逆に、スペインは、日本からの入国制限を解除したくらいですからね。いずれにしても、例によってメディアはセンセーショナルに取り上げるんだろうけど、将来の安全のために先取りして厳しめに勧告を出している、というのが適切な理解かな。いずれにしても、有る程度観光目的で渡航できるようになるのは、秋以降なのは確定的だし。
[2021年5月25日11:00追記]
今回の渡航レベル変更の理由となった、CDCの渡航レベルの情報を見れば、何も日本だけの特別事情じゃ無い事は明らか。勿論、その前はレベル3だったことを考えると、さらに最近の陽性者傾向が下降傾向である事を考えると不満は感じるけれど、だからこそ今はより厳しい条件にして終息に向けて加速させることが最優先と思えば不満も疑問も感じない。それでも騒ぐのは、やはり別の意図があるか、そう言う事を理解していない・出来ない人達だけでしょうね。
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