2021年5月17日

ワクチン接種の工夫

全国的に始まるワクチン接種では、予約システムが過負荷に対応出来ずにダウンしたり、予約の取りづらさが問題になったりと、課題は多い物の、先行した医療関係者が半分くらい完了し、高齢者向け接種も始まり、さらに自衛隊による大規模接種もスタートする事に。接種のスピードを加速するには、予約システムも重要だし、注射できる医師・看護師の確保も必要。さらには、効率化のためには大規模な会場も必要だろうし、いろいろ要素が存在するために、中々進まないけれど、こう言う者は一度加速度がつきだして転がり出すと結構後は上手く進む者なので、今回もそう言う状態になることを祈るばかり。

そんな中で、TL上で噂になっていた福岡県宇美町のワクチン接種のアイデア。接種対象者を椅子に座らせて、そこを順番に看護師や医師が移動して、効率よく問診・接種・経過観察をしていくもの。接種対象者の移動が無く、作業する側も効率よく進める事が出来るので、従来なら15人/時間のところ150人/時間位まで可能らしい。このアイデア、律速段階となる接種対象者の移動時間を最少化させると共に、一番核となるワクチン注射の作業時間を効率化することの両立を考えると、自然とこう言う仕組みが浮かんできますよね。言ってみれば、工場でのベルトコンベアー方式の、移動する方を逆にした発送。回転寿司みたいに、接種される側を自走式の椅子とかベルトコンベアーで移動して貰っても良いのだけれど、それだと色々問題が生まれてくるから、それなら作業者側が順番に移動していけばいいわけですしね。それに、この方法の場合、例えば体育館みたいな場所に10人×4列とか5列とか作って順番に作業すれば、例えば最初に接種した人は最後の人に接種をしようとする頃には、接種後の待機時間も完了して移動(帰宅)出来るくらいのタイミングだろうから、そこに次の人が入れば無限ループみたいな感じでどんどん接種する事が可能になるだろうし。


で、何か同じような方法を以前観た記憶があり、ちょっと調べてみたら静岡県の三島市がトライアル時に試して好結果だった方法を、実際の接種にも応用しているんですよね。三島方式の場合は、衝立でブース状のスペースを作る点が、宇美町の方法とちょっと違うけれど、接種者を固定して作業者が巡回していく部分は同じ。多分、有る程度の接種者数が予想される会場では、この方式が一番効率的な気がします。問診確認と接種で一人1分、その後15分間経過観察して退出。その座席の消毒清掃に5分、そして次の人が移動、と考えると、30人を人グループとすれば、最初の人が経過観察が終わり、次の人が入ってきたところで次のサイクルが始まるようなタイミングに出来そう。もし、時間が掛かる、前倒しで進んでいるなら、その時に人数調整をしてもいいわけですし。一番大きいのは、全体の接種者数がリアルタイムで把握出来るので、使用するワクチン数の管理が効率的に出来る事でしょうね。こう言う工夫や改善を、どんどん全国的に共有して、少しでも早く一日あたり100万人接種、あるいはそれ以上の接種を実現して欲しい。 

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