2021年5月12日

時代錯誤な意見広告

5月11日に朝日新聞に掲載された、宝島社の意見広告を、誇らしげに告知する、「広告朝日」(※朝日新聞社メディアビジネス局のマーケティング情報ウェブサイト、「広告朝日」の公式アカウント)のアカウント。その意見広告を見てみると、 
何か戦時中の戦意高揚広告を見ているような雰囲気なんだけれど、そんなことを感じるのは少なくとも私よりも上の世代、それも一回りくらい上の終戦時に物心ついているくらいの70歳代位じゃないだろうか。大体ネットでは、それはタケヤリじゃなくて薙刀じゃね、と突っ込まれているし(タケヤリ=竹槍は、竹の先を斜めに切り落とした、お正月の門松に刺されている竹みたいなもの)、多分赤いコロナウイルスを使った「日の丸」を模したデザインなんだろうし、まぁ時代錯誤甚だしい広告を打つ方も打つ方だけれど、それを嬉々として取り上げて拡散する方もする方。これらメディアの体質がよく分かる事象だと思う。

何度も書いているけれど、政府のこの一年余りの対応が満点だった十分だったとは言わないけれど、それでも結果として他国よりも一桁二桁低い感染状況をずっと維持し、ワクチンにしても接種開始は遅れているけれど、国民全員に接種出来るくらいの量は確保している。正直たまたま日本人に新型コロナウイルスに対する耐性があっただけなのかもしれないけれど、私は結果的によくやっている頑張っていると思っています。確かに、一年を過ぎても自粛や緊急事態宣言が何度も要求され、我慢大会みたいなことが続く不満はある。でも、その原因は「三密回避」という基本的な事を「タケヤリ」と茶化してちゃんと守らない一部の人間によるクラスター発生が原因な訳だし、ごちゃごちゃ言い訳というか屁理屈をこねているのはそっち側の人間やメディアや一部野党だと思う。そう言う意味で「今こそ、怒りの声を上げるべき」相手は、そう言う基本的な事すら守らず、責任転嫁をしている人達に対してだと思う。

で、早くもブーメラン効果がでてるのが、この意見広告、どうも立憲民主党の関係者が手がけたもので、それを立憲民主党公式アカウント拡散しているらしい(現在は削除済み?)。意見広告の中で「このままじゃ、政治に殺される。」と書いているけれど、その政治の責任は、与党だけで無く野党にも等分にある事を自覚してほしい。それが理解出来ないのならば、さっさと引退して静かにしてくれた方が、国民のためである事は確実ですね。ところで、意見広告で使用されている写真は、岩波新書の本で使用されているものらしいけれど、使用許諾とかどうなっているんだろう。その中では「薙刀の訓練」と紹介されている写真を「タケヤリ」と言ってしまうくらいだから、そんなこと気にしていないような気もするけれど。まぁ、宝島社と岩波新書だから、ある意味「お仲間」でそういう部分は気にしないのかな。いずれにしてもこの写真、年代的には戦争初期の頃の薙刀鍛錬の時の写真で、軍事教練の場面では無いみたいなので、そう言う意味でも使用意図が間違っている。結局は、「タケヤリ」で戦えと言われているのは、国民では無くて、こう言うメディアや一部勢力の人達だという事を暗に示している気がする。

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