2021年5月2日

「密」を回避

先日、お昼を外で食べていたときの話なんですが、とあるお店に入ってテーブル席に案内されて、ふと横を見ると少し広めの通路を挟んで斜めにテーブル席が並んでいる部分がありました。そこには、年齢的には私よりも若い50代前後かなぁ、8人位の男性グループで、4人掛けのテーブルをくっつけて食事をしています。その時「密だなぁ」と思ったんですが、暫くするとその中の一人がフロアー係の女性スタッフを呼んで、「ビールとハイボールと、...」とアルコール類の注文を開始。ほどなくしてそれらの飲み物が配膳されると、それぞれ注文した人が手に取り乾杯して、後は談笑モードに。「あぁ、こうやって感染拡大していくんだなぁ」と実感した次第です。

神経質かもしれないけれど、席を変えて貰おうかとも思ったんですが、間隔としては3m以上あったし、店内の換気もされていて、どうも気流の流れを見ると私の座っている方向から、彼らの方向に空気は流れているようなので、取りあえず移動する事はしませんでしたが、ちょっと急いで食事を済ませるとそそくさとそのお店を出ました。まぁ、お店側としてもよほどの事が無いと注意するのも大変だろうけど、少なくとももう少し隣同士と間隔が空くような座らせ方をした方が良いんじゃ無いだろうか。一応お店の名誉のために言っておくと、そのグループが座っている周りのテーブルは空いていて、そこから遠い場所に後から来たお客さんは案内されているようでした。やはり、お店側としてもそれなりに気を遣っている雰囲気はあったので、問題なのは利用客のこの男性グループなんだけれど。

 NHKのニュースで、こんな内容が放送されたみたいなんですが、これって1年前に新型コロナウイルスが流行しだして、密閉、密集、密接の「三密」が言われたときにも、「その三つが合わさる部分だけで無く、どれか一つでも感染の可能性が高まる」という事は言われていたはず。それが、メディア等で伝えられるときに、この三要素の共通部分が「感染理由」みたいな伝え方がされていて、専門家の方などが「そうでは無い」と言われていたと思います。実際化学反応じゃ無いんだから、これとこれとこの要素が合わさったときに化学反応が起こるみたいな話にはならないのは明らか。その中でも、やはり「密接」が飛沫感染の可能性が一番高くなるだろうから、強いて言うのであれば「密接回避」が一番重要なんだろうけど。実際、屋外のBBQ等での感染も密接が最大の原因だろうし。

そう考えると、最近問題になっているコンビニや公園などでの「外飲み」が今は一番の問題なのかも。まぁ、先に書いたように、外飲みだけでなくアルコールを販売しているとどうしてもそんな風な状態になることは避けられないので、今回アルコール販売の自粛要請が出てきたことも頷けますね。一方で最近やっと注目されつつある「個食」「一人飲食」「お一人様」がもっと流行れば、少しは飲食業界の助けにもなるし、ストレス緩和にも繋がるんだろうけど。とは言っても、色々な関係を構築して生活していくのが「人間」である以上、やはり何らかの時には集まることも必要。あの男性グループの様子を見るとも無しに見ていて思うのは、アルコールが入り出すとマスクを戻すことも無く、そのまま談笑モードに入ってしまう。責めて、グラスを口に付けるとき以外はちゃんとマスクをしていれば、リスクも下がるんだろうけど。で、それって結局個人の意志の話になるわけで、やっぱりワクチン接種とか政府のいろいろな宣言とかも大切だけれど、それが有っても無くても一人一人の自覚であったり認識が、最終的にはこのコロナ禍を解決する唯一の処方箋なんだと思う。

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