大相撲境川部屋の三段目力士、響龍(ひびきりゅう)の天野光稀(あまの・みつき)さんが28日に無くなった件、 1月の春場車ので土俵下に転落し頭部を強打して担架で運ばれた様子は記憶に新しいけれど、あの時から脳震盪の検査はちゃんとしたのかと、結構その手の話には敏感なフットボール界隈では話題になっていました。
フットボールは激しいコンタクトスポーツなので、以前から脳震盪に対しての懸念や対策には力を注いでいて、だからこそ防具の進化も大きいのですが、それでもコンタクト時の脳震盪は避けられないし、そこから不幸な結果に繋がる事も無くは無い。だからこそ、ここ数年「脳震盪プロトコル」というか、試合中に脳震盪と疑われるとプレーが禁止されたり、一定期間練習も禁止されるなど、厳しい措置が適用されます。日本でも、そう言う流れを取り込んできているけれど、正直フットボール以外のスポーツでは、中々そこまでは浸透していない気がしています。
この大相撲の時も、倒れて立ち上がれない響龍関を短歌で運ぶときも、フットボールのように頭部を固定して運ぶわけでも無く、また直ぐに脳震盪を想定して患部の検査をした様子も、確か当時の報道では伺えなかったと思います。今でも記憶しているのは、その後意識も戻り、順調に回復しているという報道があったので、そこで安心してしまいちゃんと検査しなかったのでは無いかと感じるんですよね。
記事では、肺血栓を発症していたので、もしかしたら死因はそちらの関係なのかもしれないけれど、事故直後の様子を見ていて日本のスポーツ界も、もっとアメリカの事例を取り入れて行く必要性を感じた人は少なくないと思うんですよね。コンタクトスポーツだけで無く、今回の様に転倒して頭部を強打する可能性のあるものも、その範疇に入れるべき。例えば、相撲の場合は「土俵」という高さのある場所から転倒すれば、普通に転倒する場合よりも頭部への衝撃波大きくなるわけだから、本来なら周りにマットとか準備するべきなのかもしれないし。無くなった命は戻らないけれど、せめてこの一件が安全性確立やより慎重な対応への糸口になり、将来へ繋がる事を祈りたいです。合掌。
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