我々世代では、プロゴルファーとして有名な、ジャンボ尾崎こと尾崎将司氏。そのお孫さんに当たる、尾崎将哉さんが、現在アメリカの全寮制ミリタリースクールに通ってNFL入りを目指しているという朝日新聞の記事。朝日新聞の記事は後半湯量記事で読めないのですが、Yahoo Newsに転載されているものは最後まで読めるみたい。ご本人のインタビュー動画も公開されていて、中々興味深い内容。
彼がアメフトをやっていることは少し前に聞いて知っていたけれど、アメリカに留学していたことは知りませんでした。留学先のNew Mexico Military Institute (NMMI)は、士官候補生養成機関みたいな感じの高校で、その後併設されたジュニアカレッジ(短期大学)や、4年制大学へ進学することを目的としていて、実際にそのまま軍に入るのは15%位とのこと。米国移民などは、取りあえずの足がかりとして軍に入ることが一つの手段になっていて、軍としても若い人材特に優秀な下士官発掘・養成の場として活用しているんでしょうね。で無いと、33ヶ国から集まらないと思うし。
尾崎選手のサイズは、193cm/115kgと日本人離れした体格。ポジションは、映像ではパスラッシャータイプのDEみたいですが、もう10kg位は体重は増やした方がいいかな。有力カレッジやNFLのOLともなると、さらに体重は+10~20kgの選手はざらですからね。まぁ、相撲の世界で言ってみたら、やっと序の口に名前が載るくらいの感じだろうか。ちょっと不思議なのは、何故この記事を朝日新聞が掲載したのかという事。ジャンボ尾崎氏と何か繋がりがある、と言うわけでも無いだろうし。特に、反戦思想の強いこのメディアが、わざわざ「軍事学校へ」と言うのも何か意図がありそう。と思ったら、最初の記事の見出しでは「ジャンボ尾崎の孫、なぜ軍事学校へ? アメリカで追う、大きな「夢」」となっていたのに、いつの間にか朝日新聞の記事の見出しが「ジャンボ尾崎の孫、なぜ軍服に? 米国で目指す大きな夢」と変わっている。何が理由なんだろうか。本来なら、最初の見出しの方が事実に即しているように思うんですよね。つまり、「軍服を着る」という事は軍人になると言う意味だけれど、「軍事学校」というのは、軍事関係の教育もあるけれど一般の教育もする場所だから、必ずしも軍人のみを養成しているわけでは無い。朝日新聞では、比較的熱心に国内外のフットボールの話題を取り上げているけれど、それとは別に何か拘りがあるからなんだろうか。新聞記事にとって、「見出し」はある意味その記事に対しての看板になるわけで、それを一日もたたずに変更するというのは、何か拙いことでもあったんだろうなぁと言う、邪推しか無い(笑)。
いずれにしても、今何人かの日本人選手が、色々な方法でNFLに向けて挑戦しているけれど、どの選手も是非頑張って欲しいですね。尾崎選手の場合は、先ずはここで実績を残して、メジャーカレッジにピックアップ(序二段)されて、レギュラーを獲得して(三段目)、活躍してNFLのドラフトに掛かり(幕下)、サマーキャンプに招集されて(十両)、開幕ロースターに残る(幕内)まで進んで、初めて「日本人初のNFL選手」誕生で、実際には相撲の番付を上げるよりも厳しいし大変。彼は、今二十歳なので、メジャーカレッジに入って活躍するのは25~6歳位かなぁ。そこでNFLのドラフトに掛かるのは、年齢的にもかなり厳しい気がするけれど、フィジカル的にはこれまで挑戦している日本人選手の中でも恵まれていると思うので、チャンスも大きいと思う。是非頑張って欲しいですよね。
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