2021年3月10日

飛ばない飛行機


駐機したままの機内で、実際のフライト同様の機内サービスを受けるイベントを、31日に開催するという記事。 確か、その前にももう一回予定していたけれど、非常事態宣言延長に伴いそちらは中止になり、今の所は31日の昼の部、夜の部の2回だけだけれど、やはり人気みたい。同じような「疑似フライト体験」は、すでに一般でもビジネスとして展開されているけれど、本物の航空会社が、本物の機体を使用して、本物の機内食や機内サービスを提供するというのは付加価値は高いかも。

遊覧飛行ビジネスも人気ですが、彼方は実際に飛行機を飛ばしてサービスしなきゃならないから、その分いろいろと手間もコストも掛かりますが、此方は駐機している飛行機をそのまま利用するから、空港での出入りをクリアーすれば、後はそんなに手間では無いだろうなぁ。ANAとしても、食材を有効利用出来るし、ケータリング設備を維持するにも有効だろうし。また、CAさんにしても半分訓練みたいな物だろうから、スキル維持にも効果的かもしれない。仮に利用するならば、出来ればスピーカーからフライト中のノイズみたいな物を出して欲しいし、窓の外にもモニターを配置して、空の様子を映してくれたり、さらには起震車を要して機体に微妙な揺れを加えられたら完璧かも(笑)。

一つ気になるのは、提供される機内食り味付け。普通は、高空で提供されるために濃いめの味付けになっていますが、このイベントでは地上で食事するわけだから、味付けは変えているんだろうか。もしかしたら、機内を密閉してわざと気圧を上げていたりして。同様の疑問は、機内食を一般販売した物にも感じていて、あれの味付けはどうなっているんだろうか。勿論、そんなに極端に味が変わる訳じゃ無いだろうけど、味の善し悪し以前にそっちの方が気になる。

今回のイベントは、ほぼ完売状態のようで、まぁ座席数がファーストクラス8席、ビジネスクラス52席の、60席/回のイベントですからね。でも、国際線用機材は今は遊んでいる状態だろうし、同様のイベントやその他のイベント、例えばハンガー見学とか、飛行機を間近で写真撮影するイベントとか、さらには遊覧飛行とか、そう言うものを今暫く続けて欲しいですよね。勿論、本来のフライトが一日も早く復活することが一番なんだけれど、こう言う「新しい試み」が、次のビジネスモデル創成に繋がる気がする。

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