2020年4月16日

2割報酬返納

新型コロナウイルス拡大感染で、今日明日の生活にも困る人が増加。その窮状に対して、国会議員の歳費を2割返納するという話が決まったとのことですが、うーんそれって意味があるのかどうなのか。TLで見つけた秀逸な書込が、「お腹を空かせいてる人を助けるために、国会議員が自分も一食抜くことが助けにはならない」というような内容。

例えば、試合が開催できずにチケット収入が途絶えたJリーグとかプロスポーツチームで、大きな割合を占める人件費=選手給与、を何割か削減するとか返納するなら、まだ意味があると思うし効果もあると思う。でも、本来困っている人に対して、お金なり食べ物なりの支援援助を与えるべき国会議員が、「その苦しみを共有しよう」とか言って自分も空腹になる事は何の解決にもならない。本当なら、その返納する分で所領調達して配布するとかすれば(微々たる物だけれど)まだ解決策になるんだろうけど、収賄と贈賄とか、色々ルールがあるのでそう言うことは出来ない。でも、だからこそ、まだ決まらない給付金だったり、個人業主支援だったり、企業融資だったり、もっと拡充するなり審査を迅速というか、申し込み即支給くらいのスピード感ある対策をするべき何だけれど。

不祥事を起こした議員が、歳費を返納するというのなら理解出来るし、正直懲罰的な意味合いでも可能ならやれば良いと思う。ただ、今回の様な「無関係な、あるいは無意味な返納」は、逆に効果や影響が無いだけのスタンドプレーにも映るわけで、そう言う無意味なことはやらないで欲しい。逆に、それによって有能な議員の行動範囲や活動範囲が制限されてしまうなら、それこそ国民にとっての不幸になるし、議員に対してでは無く国民に対してのペナルティーになってしまっては元も子もないだろうし。確かに、なかなか支援や補助が得られず、また行動自粛要請で国民感情も不安定になっている昨今、何らかのガス抜きみたいな物は必要なんだろうけど、そう言う無意味なことをやる時間が有るなら、一つでも必要な法案なりを通して欲しい。

日本の国会議員定数は、衆議院が465人、参議院が248人の、合計713人。今回返納する議員歳費は、一月1,294,000円なので、2割だと258,800円。仮に半年返納すると、一議員当たり約160万円弱で、713人分とすると、約11億4千万位。確かに大きな金額だけれど、でも国会を一日開催するには約3億円かかると言われているので、4日分位。それならその4日の間に、全ての経済対策費用なり支援計画なりを承認して成立させて貰う方が、よほど国民にとっては利益が大きいは無しじゃ無いだろうか。こんな状態なのに、特定野党は審議時間が少ないとか、いつもの「仕事したくないモード」に入っているみたいだけれど、そんなことをやるくらいならとっとと支援策を決めて即実行に移せと小一時間。本当にお金が必要な場所、部分は何処かを考えることも重要だけれど、本当に今必要な事を実現するため、実行するために、多少の無駄があってもスピード重視でお金を使うことも重要だと思う。それが「行きかお金の使い方」と言うんじゃ無いだろうか。

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