2020年1月22日

モバイルPASMO

交通系電子マネーの大手グループ(?)、私鉄系電子マネーのPASMOが、この春から「モバイルPASMO」のサービスを開始予定という発表。ライバル(?)のモバイルSuicaは、2006年からサービス(FeliCa携帯)を始め、Androidスマホでのサービスも2011年からスタート。さらにはiOSにも対応しているし、サービスとしてはかなり先行していて、だから「やっとPASMOもか」という印象。

「モバイル〇〇」が便利なのは、カードだと端末でチャージが必要だけれど、モバイル系だとスマホで直ぐにチャージも可能なこと。勿論、オートチャージを使えばカードでも自動的に追加されますが、つい忘れてしまうことも。最大の利便性は、スマホ1台にサービスを集約出来る事ですが、今の所モバイルSuicaとモバイルPASMOの共存についてのアナウンスは無いみたいで、殆どの詳細は「3月迄に」という状態らしい。PASMOでJRを、Suicaで私鉄を利用する相互利用が可能なので、両方を使用しているユーザーがどれだけいるか不明だけれど、モバイル化で終戦されるんだろうか。

一寸気になるのは、PASMOがカバーしている関東圏以外での相互利用。モバイルSuicaを関西、例えば大阪で使うと、一寸タイムラグみたいなものを感じるんですよね。モバイルPASMOだと、あれがもっと酷くなるのか、逆にそんなに差を感じなくなるのか気になります。交通系電子マネーも、以前のように地域ごとに独立して居た頃は使い勝手が悪いときもあったけれど、相互利用出来るようになり凄く便利になりました。運用だけで無く、この「モバイル〇〇」も含めた利用方法等も、今後共通化していって欲しいところです。ただ、JR東日本のように体力もあり規模も大きな単体の組織が、自分達の力で実現するのは、ある意味簡単だし即決出来るんでしょうけど、PASMOは大中小の私鉄会社の集合体ですから、会社によって体力も違うだろうし、モバイル化の恩恵も違うだろうし、そこは内部でまとめる・まとまる方が難しいかも。それが、全国の同様サービス事業者とさらに協業となると、ますますハードルは高くなりそう。で、一番簡単なのは、Suicaに乗っかって、名前だけ変える見たいな事が出来れば一番良いのだろうけど、となるとJR東日本以外の私鉄会社は面白くないだろうし。

以前も書きましたが、静岡の私鉄大手の静岡鉄道(静鉄)が導入している電子カード「LuLuCa」はSuica系で、だから全国の交通系FeliCaカードと相互利用が可能なんですが、浜松の遠州鉄道(遠鉄)が導入している電子カード「Nice Pass!」は、技術はFeliCaなんだけれど独自仕様での運用をしているので、遠鉄のバス・電車しかほぼ利用出来ない。毎週金曜日の新幹線通勤時には、自宅と浜松駅の往復でバスか電車を利用するので、このカードは必須なんですが、何度カードをポケットに入れたまま選択したり、紛失したりしたことか。モバイル化をずっと昔から期待しているけれど、なかなか遠そうです。相互利用はまだ先としても、モバイル化だけでも何とかして欲しいなあ。「モバイルPASMO」が、そのベースというテンプレというか、そう言う形になって、全国の同様の独立系カードを吸収してくれないだろうか。ほんと、個人的には切なる希望です。

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