2019年11月8日

Xerox+HP=XHP?

HP (Hewlett-Packard)が、Xeroxから買収提案を受けたという記事。世界で一、二位を争うパソコン事業やプリンター事業を要するHPだけに、Xeorxから提案された買収額は約330億ドル(約3兆6千億円)と巨額。

買収するXerox側も、先日富士フィルムからの買収話を断り、手持の富士ゼロックス株を富士フイルムに売却して多少の利益はあるものの、それでもまだ厳しいみたいですね。対するHPも、パソコン事業はWindows10への移行などでそこそこ順調みたいだけれど、プリンター事業が、最近のペーパーレス化や利用頻度の減少で低迷中。でも、こちらの記事によれば、企業規模的にはHPの時価総額約270億ドルに対して、Xeroxは約80億ドルと3.5倍の違い。さらに売上げ規模では、Xeorxの98億ドルに対して、HPは585億ドルと6倍近い差が。買収の時には、小が大を飲み込むというのはよく聞く話だけれど、実現すればその通りの買収になりそう。

HPがプリンター事業が不振なように、Xeroxも複写機エリアは厳しい状況が続いているはず。結果的に、紙物が減れば、それのコピー作成機会も減る訳だし。最近思うんですが「プリンター」という言葉の意味が変わってきましたよね。所謂「3Dプリンター」の登場で、それまで紙物に印刷するという意味から、造形作成手段といて「プリンター」という言葉の意味が変わってきている気がします。

まだ承認されたわけでは無いから何とも言えないけれど、両社が一緒になったらどう言うビジネススキームが出来るんだろうか。企業向けだと、Xeroxの多機能プリンターを核に、クライアントにHPのパソコンがぶら下がるみたいな絵が一番有りそうだけれど、そうなるとHPのプリンターが益々売れない。何か、過程にある固定電話機がスマホに取って代わられて、どんどん消滅しているように、小型のプリンターって、同じように段々と消えていく気がする。だからと言って、大型の業務用プリンターとか、複合機が売れるとも限らないし。組合せはビッグだけれど、将来的にどうなんだろうか。一寸業界の端っこの一人として興味ありますね。

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