SF作家、小説家の眉村卓氏が、3日亡くなったという記事。自分は小学校の高学年位からSF小説を読み始めて(確か最初は、エドモンドハミルトンの「キャプテン・フューチャーシリーズ」)、そこから日本の作家さん、例えば星新一氏とか小松左京氏とか半村良氏とか光瀬龍氏とか平井和正氏とか豊田有恒氏とか、そしてこの眉村卓氏も好きな作家さんの一人。結構作品が多くて、色々なシリーズがあったけれど、やはり「司政官シリーズ」が一番記憶に残っているかなぁ。勿論、「時をかける少女」とか、結構NHKの少年少女ドラマシリーズの原作に使われる作品も多かった気がします。
今のSF小説って、それこそ昔からあるハードSFは勿論、ファンタジーとか魔界ものとか、正直個人的には苦手な分野もあるんですが、あの頃はSFはハードSFはハードSF何だけれど、一般的な小説の中にSFのテイストが入ってきているというか。そう言う意味では、平井和正氏の「ウルフガイシリーズ」はちょっと異質な感じがしたけれど。あの頃好きだったのは、光瀬龍氏とか眉村卓氏だったかなぁ。星新一氏のショートショートは、SFというかSFの名前を借りたとんち小説みたいな感じで、これは別ジャンルの気がしていたし。だからか、後年、谷甲州氏の「航空宇宙軍シリーズ」にはオオハマリしたけれど。眉村氏の司政官シリーズとか、あの感じのシリーズ物は、そう言う雰囲気が合ったから性に合ったのかもしれない。
SF好きが高じて理系の道を進むようになったのか、理系的な思考だからSFが嵌まったのか、その理由は分からないけれど、子供の頃に読んだSF、当時は「空想科学小説」が自分の人生に与えた影響は大きいわけで、「空想科学」が、今の仕事にも繋がるコンピューターとか情報処理とかネットワークとか、多くのものに繋がっています。そんな中の多くの部分にも、眉村氏からの影響は大きいですよね。
実は、1年位前かな、Kindleで司政官シリーズが出ているのを見つけて、つい懐かしくなってダウンロードして読んだんですが、内容的にはもう何十年前の作品とは思えない位しっかりしていて、再読しても飽きない。今でもSF系を中心に毎月何冊も文庫本を購入しているけれど、何十年後に読んでもちゃんと読後感がしっかり残る作品というのは、そんなに多くないでしょうし、その一人に眉村卓氏が入っていることは確実。もう新しい作品は出てこないのだけれど、それでも自分の人生の中で眉村氏の作品は、何度でも楽しめそう。合掌。
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