2019年10月7日

カネやん逝く

元プロ野球選手でロッテの監督も務めた、400勝投手金田正一氏が86歳で死去。金田氏が現役最後の頃は、ぎりぎり私も子供心に野球を理解して見ていた時代で、それでもロッテから巨人に移籍した後の時代の記憶が殆ど。あの当時は、巨人が毎シーズン日本シリーズで勝っていた時代で、まさに強い時代の象徴の一つだったような気がします。ロッテの監督になったときには、それまでの「監督像」を壊すようなコミカルな感じの印象が多くて、確かアブサンなどのマンガに何度も登場した記憶が。まぁ、「憎めない人」という感じなんじゃ無かっただろうか。

記事に出てくる「国鉄」と入っても、殆どの人はピンと来ないだろうけど、今のJRの前進である国鉄時代にはプロ野球球団を所有していて、「国鉄スワローズ」だったんですよね。勿論、自分が生まれる前の話だから、直接見たことも無い。その後、産経新聞がオーナーになって「サンケイスワローズ」、「サンケイアトムズ」と替わり、物心つく頃位にヤクルトが経営権を取得して、最初は「ヤクルトアトムズ」だったのが、手塚治虫プロダクションとの関係から「アトム」が使えなくなって、今の「ヤクルトスワローズ」に。一応「アトムズ」というのは記憶にあるんですよね。あの鉄腕アトムのキャラクターを使っていたから。

ヤクルトスワローズが初めてリーグ優勝と日本シリーズ優勝したのが、1978年。それまでは、ほぼ万年最下位みたいなシーズンがずっと続いていたんですが、金田投手の400勝のうち、その殆ど(353勝)は、その弱い国鉄・サンケイ時代に上げたものだから、そこは流石だなと思いますね。最後は巨人に移籍して引退するんですが、国鉄・サンケイ時代の15年間のうち、20勝以上を14年間も続けていたわけだし、打者の技術などが今と違うとは言え、やはり大投手と言って良い選手の一人なんだなと思います。

金田投手というと、自分の中では巨人の最後の方の記憶と、後はマンガとかロッテの監督時代の印象が殆どなんですが、やはり400勝投手と言う事で別格の存在。そんな選手が亡くなり、これからは自分の子供の頃のスター選手が... と思うと、何か寂しさ以上に空しさみたいなものを感じてしまいますねぇ。それが定めとは言え、何か勿体ないというか。正直、ファンというものでも無いし、当時はまだしも今ではそれほどプロ野球に興味もなくなっているけれど、偉大な選手の一人であったことは確か。ありがとうございました。合掌。

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