2019年3月14日

時代遅れのスーツ

ITmedia、山田敏弘氏のコラムから、スーツ姿のビジネスマンが時代遅れになる日について。私が社会人になった30数年前は、外資系IT企業の開発部門という、多分当時の日本でも一番緩やかな環境の職場に入ったけれど、それでも入社後数年はスーツを着るのが当たり前でしたねぇ。入社して3年余りが過ぎて、初めてアメリカに出張に行ったとき、向こうのオフィスで仕事している社員の中で、スーツ姿の人は一人もいなくて、珠に部門ミーティングみたいなときに、副社長とか役員クラスの人が来ると、彼らはスーツの場合もあったけれど、殆どの人はポロシャツにジーンズとか、ブレザーにジーンズとか、そんなラフな格好が普通でビックリ。その後日本の方でも「スマートカジュアル」ということで、服装の自由度が広がり、開発部門という余り社外との取引とか関わり合いが少ない部門で、且つその社外の相手も海外が殆どという部門だったので、あっと言う間にジーンズにダンガリーシャツとかポロシャツが普通になりましたね。以来、それが続いてい感じ。

それでも、流石に年に何回かはお客様訪問する機会があり、その時にはワードローブからスーツを取りだして着用していきます。以前だと、お客様側もスーツ姿の場合が殆どで違和感は無かったのですが、最近ではお客様側でも、それが日系の古い企業様であっても、スーツか型の我々に対して、カジュアルな格好で対応される場合が増えてきました。担当営業のように、頻繁に出入りしていて、お客様から「ラフで構わない」とでも言われれば、例えばネクタイ無しとか、チノパンにジャケット見たいな「崩し方」も出来るんでしょうけど、年に一回訪問するかどうか程度では、中々そこまで大胆には出来ないですね。それでも、何年も通っていて、相手の方とも顔馴染みになっている場合には、上下スーツではなくブレザーにチノパンのような少しカジュアルな格好で行く場合もありますが。

年代によって考え方がどんどん変わっていく中、確かに「スーツ義務の企業は嫌だ」という人も多いでしょうね。私も、もし転職する、定年後再就職するような場合は、色々希望したい条件の中に、「服装の自由」という項目がありますし。少なくとも、毎日ネクタイをして出勤するような仕事は、どんなに給料が良くても嫌だなぁ。自分でもそうだから、20代とか30代の働き盛り世代は、もっとそう言う気持ちでしょうね。

記事に登場する、ゴールドマンサックスのような金融機関とかだと、やはり顧客に信頼感安心感を持たせないといけないから、そう言う会社の担当者がスーツ姿で登場するか、ジーンズにTシャツ姿で、かなり印象は違うのも事実。ソ言う極端な場合は除くとして、ドレスコードが企業選択肢の中で大きな位置を占めていることは、今の時代ある意味常識なのかも。まぁ、とは言ってもどこまで自由にするのかも難しい所もありますしねぇ。私は、着用する機会は激減しているけれど、フォーマルウェアとしてスーツというのは好きだし、機会があるならまたスーツやネクタイにワイシャツに凝りたいけれど、まぁそう言う時代はもう来ないだろうなぁ。時代遅れというよりは、時代の主流で無くなってきている、と言う事でしょうね。

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