2018年12月6日

AI審判

富士通が開発したAIを利用した体操の「採点支援システム」の記事。AIまで行かなくても、例えばテニスなどはイン・アウトの判定システムなんかも普通に使われるようになったし、先日の社会人アメフトの試合では、決勝戦でも無いのに「ビデオ判定システム」が利用可能で、しかもチャレンジをしてビデオ判定を要求して、さらに結果としてフィールドの判定が覆ったりしてビックリ。NFLの試合ではよく見る光景だけれど、それでも四方八方から映像を記録していて、それでやっと分かるようなプレーも多いし、基本優先されるのはフィールドでの判定結果であり、ビデオ判定で覆る場合には「明らかにそのプレーが堂であった価格ニンできる状況」がビデオで分からないと覆らない。そう言う「目」の部分が先ずは準備されないと、AIどころかビデオ判定すらおぼつかない。

昔だと、放送響の大きなカメラが何台も入らないと、中々そういう映像を色々な角度から記録することは難しく、それを再生する仕組みも大変でしたが、今では小型軽量の手の中に入るカメラでも、望遠も取れるし画質だって4Kが当たり前。データをパソコンに取り込めば、直ぐに再生も出来るし静止画での確認だって出来る。まだまだコストの問題や、技術的な課題は多いのだろうけど、ほんの数年前と比べて凄く敷居が下がったのは事実なんですよね。

フットボールの場合、基本ボールを巡っての陣地争いなわけだから、そのボールを自動的に追随する仕組みを作れば、後はそれと連動して周辺のカメラが四方から自動的に撮影する仕組みは、それほど難しく無さそう。ただ、フェイク動作とか相手を騙すようなプレーの時に、カメラもフェイクに引っかかる可能性も大きいわけで、それに対しては何か対策が必要かも。例えばボールの表面に、可視光以外の光を発するような塗料なりを塗っておいて、それを特殊なカメラで追随することで、常にボール位置を特定できるような仕組みとか。可視光では無いから、ボールを体で隠していても、その反射光をカメラが認識して位置をリアルタイムで特定しつつ追随出来るような事って、そんなに難しく無い気がする。で、一つのカメラでボール位置が特定できれば、後はその情報を周辺のカメラが共有して、座標を狙って撮影すれば良いだけだし。確か、ファーストダウンの位置を示すバーチャルラインシステムも、最近のものは全体を俯瞰するカメラからの情報で、個々のカメラがフィールドのどの部分を撮影しているか認識して、そこにその場所にあるであろうバーチャルラインを重ね合わせて表示しているはず。だから、フィールドのラインが無い部分にもバーチャルラインは表示出来るし、傾きなんかも正確に再現できる。

そのうち、ボールに発信器を付けて、それこそ正確にボールの前進位置まで記録できるような仕組みが出来るかもしれないけれど、仮にそう言うことが可能になっても、今のヤードチェーンと審判の目視でのボールダウン位置の特定する方法は残して欲しいですよね。あれだけデジタル技術が投入されているのに、唯一ああいう一番重要なところはアナログ的な判断を残しているアンバランスさが、何かホッとするわけだし(笑)。そういう部分は、仮にAIの機能や精度が上がっても、置き換わらないし置き換えられないところだと思いますね。そのスポーツの魅力というか、肝の部分だと思う。

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