2018年10月8日

築地狂想曲

築地市場がその営業を終えて、この週末は豊洲への移転作業の話題をメディアは取り上げているけれど、2年1年前と比較して「えっ、今間での態度はなんだったの?」と感じる位、掌返しでポジティブな内容・イメージのものばかり。いゃいゃ、あれだけ豊洲は汚染されているみたいな取り上げ方をして不安を煽り、築地存続なんて言うもう何度も否定されてきたような話題を正義のように振り回していた態度はどう説明するんだ、と小一時間。

ターレがすれ違えない狭さが問題と言っていたのに、築地から豊洲への深夜のターレ移動を嬉々として取り上げる。豊洲移転反対の代表みたいな仲卸業者が、移転問題を解決した功労者のように扱われる。それを利用してかどうかまでは分からないけれど、移転に伴い廃業する店舗の観察を買い占めて、豊洲で最大手の業者になるのに。築地は開放的だったけれど、豊洲は閉鎖空間で衛生面の懸念が解決されるみたいな言い方をしていて、をぃをぃ土壌汚染はどうなった等等。

一番の問題は、この二年間の時間と経費と手間の浪費をどうするのか、ということ。前知事の舛添氏が議会で決定した移転計画を、自分一存で中止した小池都知事の責任は大きいと思うのだけれど、それを誰も指摘しないのは「忖度」なのか? 専門家(?)がインタビューで、これまでの築地ブランドが豊洲ブランドになる事で、その認知度評価は下がるみたいな事を言っていたけれど、いゃいゃ、それに荷担していたのは貴方たちでしょうと、さらに小一時間。

6日土曜日に築地最後の営業が終了し、その前後から始まっている豊洲への引っ越し作業は、週末選球にさらに10日水曜日まで続いて、11日木曜日から豊洲市場が開場。その四日間、鮮魚市場が止まるために、スーパーとか取引のあるお店が困るみたいな取り上げ方もしているけれど、いゃいゃ、年末年始だってそのくらい市場は閉まるでしょ? しかも、全国的に。事前に、四日分五日分発注して、保存しておくのが普通だと思うのに、まるで築地市場が閉鎖されることが問題のような取り上げ方をしている。環状二号線の工事遅れも、千客万来のオリンピック後の開店も、まるで当初からその予定だったようなニュアンスでメディアは伝えているけれど、事実はそうじゃないだろう、と。あの混乱は、全て無かったことになっているんだろうか、とある空間では。

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