2018年8月6日

テレビ映り

ここ最近、チャンネルを開くと、朝から晩までその画面を占有している話題は、ボクシング関係の話しが多くなりました。少し前までは、同じスポーツでは日大アメフト部関係が多かったけれど、その内容はともかくとして、一応関東連盟の裁定も出てきたので、余りニュースバリューというかワイドショーバリューが無くなってきたと理解されたのか。一方で画面の中心をになっているのが、ボクシング協会の話題で、それも元々の補助金の不正利用から、余りに個性的な「終身会長」の挙手に話題が集中している。

ここ数日、見るとも無く目に入ってくる画面の様子を見ていると、あの会長氏、その行為や考えの四試合は別にして、いかにも画面上でインパクトのある存在というか、テレビ局受けしそうなキャラクターだなというのが一番感じるところ。テレビが求めているのは、格好いいヒーローよりも、一寸危険な感じがする、少し胡散臭そうな感じの「ラスボス感を漂わせるダークヒーロー」みたいな感じなんじゃ無いかという気がするなぁ。

告発状を出されて、本来なら独立した調査委員会みたいものを立ち上げてしまえば「現在調査委員会が調査中ですから」の一言で、ある意味終わってしまうんだけれど、プライドが高いのか何か一言言わないと気が済まない性格なんでしょうね。一寸墓穴を掘っている気がする。ただ、紹介されている経歴を見ていると、余りに不透明な状況から今の地位まで短期間に昇格した印象を受けるので、やはりそこは何か説明出来ないような事があったのかという印象は受けるけれど。その告発状も、333人が連盟で提出して居て、更に増えているという話ですが、普通は10人とかそんな数の告発人だと思うけれど、全体で1,500人位の関係者の中でやはり300人以上も同意するというのは大きな問題だと思う。

このボクシングの話題と同じ位頻繁に放送されるのが日本医科大学の不正入試問題だけれど、元々は文科省の官僚と大学側のゆちゃくの話しだったのが、女性受験者の足きりの話が出てきたら、何故か問題の中心が性差別の話の方に振れているのが一寸疑問。勿論、その性差別やさらには多年浪人生に対しても足きりをしていたらしいので、そのあたりは大学としての合格点をどの様に担保していたのか説明する必要はあると思うけれど、元々の文科省の問題がどんどん希釈されている気がする。さらには、間に入ったブローカー的な人が、野党国会議員の関係者だったという事で、そのままなら政治的スキャンダルに繋がるはずなのに、マスコミはそっち方向の話は殆どしない。ネットでは、それら議員の名前も出てきているけれど、メディアでは関西ローカルの番組でぽろっと出た位のような気がするし。その前にあった、細野豪志議員の5,000万円不正選挙資金の話しだって、いつの間にか立ち消え気味だし。あれが、安倍政権関係者の話しだったら、もうモリカケ以上に野党やらメディアは騒いでいるでしょうに。結局は、メディアに対しての不信感がますます増長するだけになっている気がしています。

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