2018年5月11日

ATM共有化

読売新聞の記事から、3メガバンクが経営の効率化を目指して、ATMの共通化を進めるという記事。長引く金利低迷で、基盤となるビジネスが進まなくなって来ている金融界隈ですが、個人的には「いゃ、遅すぎるだろう」という印象も。現金ビジネスはどんどん減っているわけだし、手数料でもうけようというビジネスモデルはもう時代遅れなわけですしね。まだまだ現金取引がメインである日本であっても、一昔前と比べたら格段に現金を扱う機会は減っているわけですから。

車業界が効率化を進めるために、それまでの垂直型の統合システム(系列)を止めて、ライバルメーカーの下請け企業でも良ければ利用し、さらにはライバルメーカーと部品の共通化まで目指すようになったのは結構昔だと思うけれど、銀行にしてもまずはATMとか窓口業務の機械化共通化簡素化みたいな事をする必要があるでしょうね。一方で富裕層とまでは行かなくても、「固定客」に対してはそれに応じた付加価値提供することで囲い込むこととかやって欲しいなぁ。金利などの優遇措置も良いけれど、例えば時間外での対応とか。

景気が良い時は、社会の中をお金が巡回しているから銀行などの金融機関もビジネスになるわけですよね。彼らはお金をここからあそこに動かすことで利益が生まれるわけですから。でも、今の時代は流れるお金の量も減ったし、動く機会も減っているわけで、そうなれば銀行としては別のスキームを考えるか、より利益率の良いところを目指さないといけない。そう言う意味で、これまで一寸怠慢だったんじゃ無いかという気がしないでも無いけれど。唯一、三菱UFJ銀行は攻めている印象があるけれど(笑)。

いずれにしても、自分の時代では「安定企業」の代表みたいな銀行とか金融機関も、いよいよ淘汰の時代、大競争時代に入るわけですね。それは当事者にとっては厳しいと思うけれど、顧客にとっては良いことだと思う。

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