2018年3月11日

七年目の311

今日で東日本大震災から7年が過ぎたのに、まだまだ往時の状態には戻らない戻れない地域が多い被災地。それでも、以前に比べて明るいニュースの割合が多くなってきたことは幸いなのかもしれない。それでも、未だに悪質なデマとしか思えないような報道や情報が拡散されていることには、それが情報社会の一つの定めとは言えなんとも言えない気持ちしか浮かばない。

以前も書いたけれど、阪神大震災のも大きな震災ではあったけれど、内陸部であったことから、瓦礫が撤去されて新しい住宅や施設が建設すれば良かったから、復興スピードはかなり早かったと記憶しています。3年目位には、まだ被災の傷跡はあったけれど、かなり回復していた記憶があります。それに比べて東日本大震災は、未だに宅地整備もままならない地域を多く、交通も不便な場所が多いのは、地震による倒壊だけで無く津波の被害が大きいことなんですよね。勿論、福島第一原発の影響も大きいけれど、それ以上にやはり津波の被害、そしてそれに対してのかさ上げや地域移動等で時間が掛かっているのが一番の問題じゃ無いだろうか。

地域によっては、より強固な堤防を作る場所、かさ上げして万一の場合でも大丈夫な高さにする場所、さらには高台地域に移転する場所、それぞれ対応策は異なるけれど、いずれにしても先ずはその方針決定までに長い時間が掛かったし、さらに現在も進行形で整備にも時間が掛かる。有る程度、以前のままで整備を進めた場所の方が復興スピードが早いのは当然としても、その考え方の違いが色々あるのも時間が掛かる理由の一つなんでしょうね。本来なら、津波被害の地域で同じ対策を一気に進めて、万が一再び津波が来たときにはどうするか共通の手順を定めておくのが一番効率的ではあるけれど、やはり人の心は効率だけでは納得出来ないことも多いし。

福島第一原発は、今年中には第三建屋から燃料棒取り出しが始まるけれど、第一、第二からの取り出しは予定よりも遅れが出そうとか、進んでいるところもあればまだまだ足りないところもある状態。でも、時々放送される現地の様子を見ると、以前のように重装備でもなかなか現場に近寄れないという状態から、かなり活動範囲が広がり放射能の影響も限定的になってきているようで、そこは現場で作業している人達の苦労と努力に頭が下がります。決して後ろ向きの気持ちでは無く、将来本当に原発が廃止されるときには必要な技術を今準備しているわけで、そういう意味では原発推進だろうと原発反対だろうと、どちらの立場でも福島第一の作業に関しては応援しなきゃいけないはず。そう言うことを知ってか知らずか、未だに騒ぐだけが目的のようなグループが居ることだけが許せない気がする。

震災や津波で亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ、一日も早い復興というかいつもの生活が戻る事を祈りたいですよね。

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