2018年1月11日

因果応報

香川県さぬき市で発生した鳥インフルエンザ。「四国」「鳥インフル」と聞けば、反射的に「加計学園獣医学部」と反応してしまうけれど、愛媛県今治市ではなくお隣の香川県さぬき市での発生。とは言っても、四国全体での問題で有る事は確かでしょうね。で、やはり世の中というのは誰かがシナリオを置いているんじゃ無いかと時々感じるように、このさぬき市は加計学園問題である意味話題の中心となった民進党・玉木議員(現希望の党)のお膝元。勿論、まだ獣医学部は開校すらしていないので、今回のトラブルの役に立ったどうかは分からないけれど、仮に元々は自らも獣医学部の新設を要望していたわけだから、その初志を通していたならば、今回の評価もかなり違っていたはず。残念というか、それがいかにも民進党(民主党)らしいというか。

日本は島国だから、陸上生物の貿易に関してはそれなりに有利な点もあるとは思うけれど、そういうものを文字通り超えて空を飛んで侵入してくる「鳥」に対しての対策はどうしようも無い。そういう意味では、何かトラブルが発生してから対策するのでは無く、未来を予想して先手先手で対策しなきゃいけないのだけれど、今回の獣医学部問題ではそういう現実的な問題よりも、多分そうでは無い裏側の論理が優先されてああいう政局になったんだろうなぁ。

獣医学部の開設にしても、そこから獣医師として社会で仕事をする人が出るまでは、まだ何年も時間は掛かるのだろうけど、設備が出来れば何十人単位で教師や関係者が今治に集まるわけで、それだけでも何かトラブル発生時には助けになるはず。そういう意味では、総理の友人だからと言う疑問を最初に持つのは仕方ないとしても、その後の情報をちゃんと追っかければそれは誤解だと直ぐ理解出来るわけで、そこで今度は獣医学部の必要性という本来の問題に集中していれば、まだ彼らの評価も変わったと思うんですけどね。結局は、無い袖を振らせようとしてあること無いこと追求し、それが失敗したらしっぺ返しを自らが受け取るという、ある意味見事なブーメランお家芸を再現しただけになりましたね。

私は、あれだけ大騒ぎして何も出てこない獣医学部新設問題に関しては、関係した野党側の人間は反省すると共に、それなりの責任を加計学園や今治市に対して感じるべきだと思うし、現実的にこう言うトラブルが発生したならば、これからどうするべきなのか、前向きな将来を見据えた対策を進めるべきだと思いますね。それが、昨年言い続けてきたことと180度異なる立場であっても、先ずは謝罪と反省をして(それで許されるものでも無いと思うけれど)、現実的な対応をすることが、少なくとも政治家として最低限の矜持だと思う。まぁ、実際に鳥インフルの問題が発生した以上、今後は加計学園問題を国会で取り上げづらくなるでしょうね。だって、実際に想定された問題が発生したのに、それを妨害していると言われる状況になったわけですから。まぁ、因果応報自業自得だろうなぁ...

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