一般紙の記事ですが、エアバスのA380の新規受注が二年観無いため、この状態が続くようならA380の生産を中止する鴨という記事。最初の大型機であるBoeingのB747の多くが既に引退し、航空業界の流れはより効率的に乗客をP2Pで運送する方向になっていく時代に、やはりA380もそれを使いこなせるというか、使い続けることが出来る航空会社は限られていくんでしょうね。大体、これまでの受注機数317機のうち、半分近くの142機がエミレーツ航空からということは、エミレーツが方針転換したらどうするんだろうか。中東の航空会社でA380を運用している所が多い気がするのは、超富裕層向けにふんだんにスペースを活用した機内設備を提供したいからだろうけど、それがいつまで続くビジネスモデルになっていくんだろうか。
中東以外では、カンタス航空とシンガポール航空が20機台の運用をしていて大口顧客と言って良いと思うけれど、B747の時代と比べると、やはり運用している航空会社は少ない気がするなぁ。B777とかA330/350当たりの機材を効率よく多頻度で運用する方が、コスト的には有利なんだろうなぁ。で、気になるのは2019年から導入開始するANAの動向。今のところ成田-ホノルル線にのみ投入する様で、しかも3機だから一日1便の運用が精々。人気路線ではあるけれど、それなりに搭乗率を上げていかないといけないし、何よりもファーストクラスが売り物と言うけれど、あの程度の時間のフライトで満足するんだろうか。今のB777のファーストクラスのような内容では駄目なんじゃ無いかなぁ。例えば、路線的にハネムーンとか夫婦での利用が多いだろうから、座席はあえてカップルシートのように二列並びにして、通路は真ん中に作り左右に2-2にするとか。大体、今のスケジュールを考えると、日本を夜遅く出発して、ホノルルにお昼前に到着するパターンだから、余り機内のサービスを期待しても仕方ない気もするし。2019年と言うと、2020年の東京2020位迄は契機は何とか持つと思うけれど、その後また景気が後退したら大きなお荷物になりそうだし。
エアバスも燃費改善などのアイデアは持っているようですが、やはり大型機だけに機体の取り回しにも制限があって、航空会社の食いつきは悪そう。あの巨体を見ることが出来るのも、今のうちなんだろうか。もう一度くらい、何処か長距離路線でサービスを体験してみたいけれど、今後引退が想定された機体だと機内設備の改修も滞るだろうから、結局A380に登場しても、中身は古い設備のままで、それならB787とかB777の新しい機体に搭乗した方が快適という事が増えるんじゃ無いだろうか。なかなか難しい。
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