2017年12月15日

No wireless, no life

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、ワイヤレス無くしてデジタルライフ無しと言う話。まだ完全に置き換わったわけでは無いけれど、データリンクに関してはほぼワイヤレス化出来たと言っても良いですよね。私も少し前にBlutoothのアダプターを購入して、既存のカナルタイプのイヤホンを接続して利用していたことがあるんですが、ワイヤレスという取り回しの良さは非常にメリットを感じるものの、途中で接続が切れて音切れするのは凄いストレスに。勿論、音質も下がるわけで、正直トレードオフとして成立するか悩むところです。そのBluetoothアダプターには、リモート操作のボタンとマイクが付属していたので、iPhone(当時はiPhone4)付属のイヤホンよりは音質は良く操作性も良くなったんですが、肝心の音切れが我慢出来なくなって結局半年くらいで使用を止めてしまいました。どんなに使い勝手が便利であっても、最も基本的な根本的な機能に不足があっては、本末転倒な気がしますしね。

iPhone7からワイヤレスイヤホンがオプションになり、最近のBluetooth 4.0では、音切れ対策などもされているときいていたので、結構それ関係の記事とか探して読むようにしているんですが、一寸期待値には届かない内容ばかり。で、そう言う記事を読んでいると、何かデジャビュを感じて何だろうと思ったら、WALKMANに始まる携帯音楽再生デバイスが登場したときからある問題だよなぁと気が付きました。

WALKMANは、ライフスタイルを変えた画期的な製品の一つだと思うんですが、音楽を外に持ち出して常時試聴出来る事は今では当たり前の話に。ただ、当時問題になったことの一つが、移動時の振動によってテープ走行にムラが出来、それで再生品質が劣化する、ワウフラッターが発生することが問題でした。これって、別に移動時だけで無く、ターンテーブルでレコード再生するときにも発生する物で、だから色々なトラッキングシステムや補正技術が開発されて来て、でも一番効果があったのはターンテーブルを重くしてムラを減少されることだったんですが、同じ事をWALKMANに適用したら本末転倒。結局はテープの駆動系を振動に強くするしか無かったけれど、本体の小型化と共にこのあたりの技術開発ってかなり進んだんじゃ無いだろうか。WALKMANから、今度は携帯式のCDプレーヤーやMDプレーヤーが登場して、ここでも振動等で回転制御が不正確になると、そこで音飛び等が発生することに。こちらはデジタルと言う強みで、先読み技術を利用して対策したわけですが、その技術が今のシリコンオーディアに生かされているんじゃ無いだろうか。

だから、Bluetoothにしても、そんな先読み技術があれば良いと思うけれど、その場合はプレーヤー側のスマホのソフトとの連携も必要になるし、イヤホン側にどの程度のバッファを持たせるかとか、色々工夫は必要になりそうですよね。ストリーミングサービスを聴きたいときにはどうだろうか。先にダウンロードしてキャッシュするような仕組みになるのか。でも、ワイヤレスの時にわざわざそうするのも大変だし。一般的なデータ通信なら、リトライとかすれば良いわけで、多分今の技術でもスピードとか容量の問題を除けば、そんなに課題は無いんじゃ無いだろうか。その中で、リアルタイム性が最後にのこ課題なんでしょうね。で難問なのは、それってクラウドシステムとしてせいりつするかどうかの課題でも有る事なんでしょう。

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