2017年11月22日

Cloud Storageの終焉

USに続いて、日本のAmazon Driveサービスも終了という記事。今年6月にUSがサービス終了をアナウンスをして、私もユーザーだったから何だよと思ったんですが、その時も危惧したようにUSですら駄目なのに日本だけビジネスを維持出来るのか凄く疑問でした。ただ、6月にUSがアナウンスをしてから日本側ではなかなか追随のアナウンスが無くて、「あれ?」とか思ってはいたんですが、やはり11月20日付けでサービス終了のアナウンス。

これで、Cloud Storageサービスで「無制限」を謳うものは知る範囲では無くなったわけで、それがBitcaseのようなベンチャーならまだしも、Microsoft、Google、Amazonと言ったネットビジネス大手ですら読み間違えて撤退するような状況では、この分野のビジネスモデルはまだまだという事なんでしょうね。まぁ、単純に考えても膨大な記憶領域が必要なわけで、幾らクラウドビジネスのために自社でストレージを抱えているとしても、無視出来ないくらいのデータ量がアップされるんだろうなぁ。

個人的に考えるパソコン・データ端末の未来というのは、クラウド上に自分専用の仮想マシンがあって、そこで全ての処理を行い、I/O(データ入力とデータ出力)だけは手元の物理的端末に最適化されてリダイレクトされてくる、というのが究極の姿だと思うんですよね。だから、その時に使用しているのがパソコンならパソコン用に、スマホならスマホ用に最適化されて画面も処理されるし、入力系も合わせて仮想デバイスと物理デバイスが関連付けされる。単に解像度だけの問題では無く、デバイスのサイズも考慮しないといけないから、結構大変だと思うけれど、データがデバイス毎に分散する事も無いし、常に唯一のデータが加工処理されるから、データの不整合も発生しない。でも、これをやり出すと今回の様に全てのデータがクラウド上に保存されることになるし、万が一の場合を想定してバックアップ等も考えないといけないから、さらに膨大なデータ保存領域が必要になるわけで、それを支える物理的な記憶装置の革命が起きないと無理だろうなぁ。あと、ローカルのデータを扱うのと変わらない超高速な通信ネットワークとか。

Cloud Storage Businessは、これで一寸足踏み状態になるけれど、Cloud Businessが立ち止まるわけでは無くてこれからも拡大していくんだろうけど、静的なデータ保存という、リソースは拡大してもアクティビティはそんなに発生しなくてだからビジネス的には美味しくない部分は衰退して、所謂「aaS (As A Service)」的な、アクティビティがメインでその部分でビジネスが出来る方向に進むような気がする。まぁ、私も手持ちデータわ整理しないと。

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