今週末から、いよいよシーズンが始まりますが、今年は上位チームリーグの54試合のうち半分以上の28試合がスポナビライブで配信される予定。シーズン初戦のOBIC vs IBMの試合は、同じ千葉県のチーム同士の対戦という事で、千葉テレビが東京ドームから生中継する予定になっていて、実際どうなるかどうか分からないけれど「その他の試合中継については決定次第...」と含みを持たせる注釈が付いています。
スポナビライブは、Softbank系のストリーミングサービス会社で、今のところバスケットのB Leagueの全試合放送が一番有名じゃ無いかと。それ以外にも色々なスポーツ中継を手がけていますが、そこにXリーグも滑り込んだというところでしょうか。昨年まではUstream中継とかしていましたが、UstreamがIBMに取り込まれてしまい、自由度が無くなりましたからね。あと、関西の試合ではrtvは絡まないのだろうか。関西での試合はrtvがカバーし、関東での試合をスポナビでカバーしてくれると、54試合のカバレッジがもっと広がると思うんだけど。
スポナビで生中継してくれるのは嬉しいけれど、アーカイブがどうなるのかというのも気になるところ。春のポールボウルは今のところ登録されていて、其れ以前のダイジェストも残っているけれど、これらもシーズンが始まったら削除されてしまうんだろうか。昨今、色々な意味でテレビ離れが言われているけれど、それは決して「動画離れ」を意味するんじゃ無いんですよね。画一的で、一方的なテレビ配信は、以前はそれで事足りていたけれど、「個の時代」である今ではそれは使いづらいサービスになってきている。自分の見たいときに見たい場所で見たい部分だけつまみ食い的に利用出来るサービスが、今の動画配信では可能で有りだから利用者も増えてきている。勿論、試合中継のような長尺のサービスが受け入れられるかどうかは微妙だけれど、それは送り出し側の問題であって、既存のテレビ放送と事なり、放送枠も無いしスポンサーも気にする必要も無いし、自由に色々なものが組み合わせることが出来るわけだから、それを存分に利用すれば、逆にフットボールのように日本ではマイナーな存在でもニーズはあるし広がると思うんですけどね。
とは言っても、同じような関係の、印刷書籍が電子書籍に置き換わっているかというと、まだそこまでは進んでいない。ただ、棲み分けは出来てきている気がするんですよね。小説とか読み物系は、かなり電子化が進んでいる半面、グラビアとか画像中心の雑誌などはやはり印刷本が優勢。でも、私が見ている「映像が多い雑誌」のオンライン版は、写真だけで無く、そこから動画にリンクを設定したりして、印刷物には亡い機能提供をしていて、オンラインドキュメント・電子書籍としての可能性を感じさせてくれます。動画配信にしても、HDDレコーダーに録画しておけば同じ見方もあるけれど、例えば事前にタグを埋め込んでおいて検索やスキップが出来るとか、DVD何かのマルチ画面機能みたいなものを、マルチチャンネルで提供したりとか。特に個人的に欲しいのは、対戦しているそれぞれのチームサイドからみた映像を平行して流して欲しいんですよね。まぁ、そういう可能性は、色々制限がある既存の放送局では厳しいわけで、そんなところから崩していくのもネット配信の強みになるんじゃ無いだろうか。そんな可能性を、今年の放送から感じてみたいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿