2017年8月5日

努力を無にする

富良野で発生した、出荷前のメロンに除草剤が撒かれて、6600個余りが枯れてしまった事件。犯罪を助長したり認めるつもりは一切無いけれど、例えばこれがメロンの盗難であれば、まだ理解出来るんですよね。それを売って現金を得ようという動機は理解出来るし、少なくともメロン自体は消費者に渡るわけだから無駄にならないというか本来の使い方は少なくともされるわけだから。ところが、枯れさせるということは、犯人にお金は入らないし、メロン自体も廃棄処分になるから無駄になる。結局、生産者に被害だけが出るわけで、一番無駄な犯罪と言うように見えます。勿論、この大規模な農家からの出荷が減ることで、間接的に他の農家の売上げが伸びる可能性はあるけれど、それだって確約されるわけではない。どう見ても怨恨に寄る犯罪のような気がします。

その理由は、この被害に遭った寺崎農園が農業のビジネスモデルとして成功していて、年商1億円をほこる「成功者」で有る事に対しての妬み嫉みと考えるのが一番納得出来そう。別にこの人だって楽してここまで来たわけじゃ無く、大きな借金を背負いながらも直販・通販でここまで成長したわけだから、それを逆恨みするとしたら余りに残念。この件でTLに流れている話を見ていたら、こんな除草剤を撒くような直接的なことをやらなくても、水を多く補給して糖度を下げるとか、実は知られないように妨害する方法は幾つかあるらしい。実際温度管理を弄る妨害は何度かあったみたいで、若しかしたらそれが上手くいかずに業を煮やして一気に直接的な方法で妨害をしたのかもしれない。そうなると、慎重なようでかなり感情的な性格なのかも。

一寸疑問なのは、6600個と言うとかなりの栽培面積になると思うんですが、それだけのことをやられて気が付かなかったこと。メロン栽培って、基本的にハウス栽培で温度管理とか水管理などかなり厳密に操作する必要があるわけで、監視モニターとかセンサーとか、準備することは比較的容易だと思うんですが。まぁ、多分外部から操作が可能だろう電源とかに対しての妨害に注意が言って、除草剤を散布されるような直接的な行動まで気が回らなかったのかもしれない。私も自宅の雑草除去で除草剤を使用しますが、あれって散布して直ぐに効果がでるわけではなく、数日してから一気に雑草の勢いが衰えて枯れていくんですよね。そう言う意味で、除草剤散布と被害が目に見える状態になるまで数日のタイムラグがあるから、さらに犯人特定が難しくなりそう。

まぁ、犯罪行為にも腹が立つけれど、努力している人を認めずにそれを貶めることで満足するという行為意識に一番腹が立ちますよね。もっとも、それって何処かの国の野党とかメディアがやっていることと同じような気もするけれど。

0 件のコメント:

コメントを投稿