昨日発生した大規模なネット障害。私自身はそういうトラブルに遭遇することも体験することも無かったのですが、かなり大規模な障害だったようですね。未だ原因は究明されていないようですが、Googleの何か作業が理由とか北朝鮮のサイバーテロだとか、色々憶測はでて居るみたいだけれど。こちらの記事の最後に、OCNが発表した障害原因の説明が書かれているけれど、貰い事故だったようで、少なくともサイバーテロとか言う話では無かったらしい。
通信会社にしても、冗長回路や回線の準備はしていて、何かトラブルがあればホットスタンバイに切り替えるだろうけど、今回の場合はそういう物理的な回線経路の問題では無く、その上で流れるデータの宛先が間違っていたという話なので、質が悪いと言えば質が悪い。こう言うソフト的な原因というのが一番原因究明が大変なんですよね。流れるデータを目で追いかけるために、様々なログを見て解析をして、正直一番やりたくない作業。
今回のトラブルは、昨日のうちに収束して現在では問題無い状態に回復しているようですが、改めて今のネット依存の社会の脆弱性を認識したのでは。特に接続業者とかネット上でビジネスをしている会社などは、こう言うトラブルがあると大体はDisaster Recovery Planを策定したりチェックしたりするんだけど、今回の様にネットワークの基本中の基本部分の障害となると、それこそ自社で専用のネット回線を別に持たないと解決出来ないようなレベルの問題なわけで、それは物理的経済的に無理。対策をとるのは、その障害の原因となったらしい海外の接続業者の作業手順の見直しとかになるわけで、第三者の対策に依存するのが難しいところですよね。
いずれにしても、今の社会基盤を考える上で、結構重要な事象だったと思うんですが、この経験をどの様に次繋げていくのか、そこが一番厳しいところでしょうね。
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