2017年7月29日

番組スポンサー

所謂、モーニングショー、情報ニュース番組、ワイドショー、等、報道・ニュースを伝える番組ではないけれど、時事ネタを扱う情報番組として、最近の一連の政治的な話題を取り上げることが多くなりました。「多くなった」と言うよりも、芸能人のゴシップネタ以上に積極的に扱い始めているような印象すら有ります。色々な視聴者層に対して、普通は余り縁の無いような政治、経済、国際情勢、そういう話題を提供すること自体は凄く意義のあることだと思うし、有効だと思う半面、最近の内容はかなりバイアスが掛かっているというか、変更を通り越して一方的な主張を展開しているような気すらする内容になっています。

番組内容に対して意見がある、あるいはその内容の正誤について指摘することは、視聴者としては当然の行為だと思うけれど、多くの場合番組制作側も日々の番組作りで精一杯で、兎に角作って長洲の繰り返しなんだろうなという事情もよく分かります。その為には効率的に話題になる内容を盛り込む必要があり、となると針小棒大とは言わないまでも、センセーショナルに伝えたり、ある程度「盛った」内容にして衆目を引きつけることは普通に行われるでしょう。その結果、本来伝わるべき「事実」が変更されて「真実」という名の都合の良い話題に変換されて世の中に出ていくことになります。

以前も書いたけれど、これって製造業におけるPL法違反みたいなもので、情報産業だけで無くメディア等も明らかに作為的な内容、嘘・間違った内容等を指摘されたら、ちゃんと対応する義務づけをするべきだと思うんですよね。ただ、例えば新聞などの訂正記事も、紙面の片隅に気が付かないように掲載されることが殆どだし、正直やっている感を出してアリバイ作りをしているだけの気がします。そういうメディアに対しての不満や反感から、最近ではその番組を提供しているスポンサー企業へのクレームにまで発展することもあるわけです。

一方で、ミヤネ屋で発言された自身に対しての内容から、スポンサー提供を停止する旨通告した高須クリニック高須院長のように、スポンサー企業が番組に対してクレームする事も有るわけです。あるいは、その番組スポンサーに配慮して番組の内容を変更することもあるわけで、番組スポンサーは自社・あるいは自社製品の宣伝のために放送枠を購入している(その放送枠に付随する広告(CM)枠を購入)という間接的な関係を言うけれど(だから番組内容自体には干渉しない)、実際にはその番組に対しての責任と義務を負っていると言っていいのでは。たまたま時間帯がいいから、その枠を購入したとか、以前からその枠を盛っていて、途中から内容が変わったけれどそのまま継続していたとか、事情や理由はそれぞれの企業ごとにあるとは思うけれど、行ってみれば「宣伝」というのは自社製品や自社を間接的に消費者に対して売り込んでいる行為のはず。そこで認知されて好感を得られれば、実際の商品購入に繋がるし評価も上がるわけですからね。そう言う意味で、広告代理店なんかに丸投げしないで、もっと真摯に対応する必要が今の時代ではあるのでは無いだろうか。商品モニター同様に、宣伝モニターってタブやっているはずで、それによって視聴率とか製品認知度、あるいは購買に繋がる度合いなど、色々なデータを収集しているはず。その中に、例えば「社会評価度」みたいな数値が有っても良いような気がします。

企業の社会貢献ということは随分昔から言われていて、それなりに社会にも浸透して色々な企業が色々な貢献活動をしていると思うけれど、そういう自発的な社会貢献だけでなく、提供スポンサーのような間接的な関係からも、社会貢献ということをもっと意識する必要があるように感じます。ネット世代に阿ることは無いけれど、ネット世代にも認知される行動。あるいは、右とか左とか考えの違いはあって当然だけれど、それを主張するにはちゃんと納得出来る公平な説明はするべきではないかと。商品の比較広告は、公平に比較して自社製品の優位性を伝えるから消費者は納得するわけで、それを恣意的に一方的に伝えたらそっぽを向かれるのと、私は同じ事だと思うのだけれど。時代の流れと共に、企業側の考え方の変革ももっとするべきじゃ無いかと、ふと感じますね。

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