2017年7月17日

撤退戦

加戸前愛媛県知事の発言や、京都産業大学の会見などから、加計学園問題は当初言われていたような「お友達関係の優遇策」という疑惑が晴れつつある、と言うか、元々無いものを疑惑と言って騒いだ騒動がやっと沈静化しつつあるここ数日。いつも朝食時に母親が点けているTBS系列(地元ではSBS静岡放送)の「朝チャン!」では、相も変わらず加計学園が怪しい論調を展開していて、今度は「平成30年4月開校は事前に加計学園に配慮したもので、京産大はそれによって事実上選択肢から落とされた」というシナリオをしたり顔で解説している。でも、今回の戦略特区は1枠を狙っての競争じゃ無いし、今治市がかなり先行して何度も準備して却下されて、を繰り返してのやっとの採用なわけで、言い方は悪いけれどここ1~2年で申請に回った京都府・京産大よりも、何事も先行していることは当然。だから、特区提案にしても指定にしても、加計学園は1年以上も京産大に先行していたわけだから、逆に後から準備不足で提案してきた京産大が加計学園を押しのけて採用されたら、そっちの方が何か裏があったんじゃ無いかという気がするのが普通では。

で、逆に厳しい条件の特区に採用されたなら、それは規制側だけで無く申請した運営側にも様々な条件が要求されるのは当然で、だから申請が通ればそこから可能な限り早い時期に開校をしてちゃんと教育をスタートさせなければならないのも当然。公開されている資料から、加計学園の特区指定と獣医学部新設が確定したのが2015年12月だから、そこから同様のケースである成田国際医療福祉大学の例を参考に最短なら2018年(平成30年)4月開校という線を出してくるのも当然でしょう。この場合は、今治市の場所も決まっていたし、それなりに誘致計画も事前に進んでいたからそういうスケジュールを双方飲んだわけで、仮にそういう誘致場所も詳細も決まらずに決定(する事は先ず無いと思うけれど)したならば、当然それなりの猶予期間も含んだスケジュールが提示されるだろうし。「早く決まったことがおかしい」とテレビの中でしたり顔で言う自称ジャーナリストの皆さんは、本当に公開資料に当たることすらやらずに、自分の都合の良い情報のみつまみ食いして、その背景調査どころか正誤に関しても調べずに堂々と虚偽報道に等しいことを拡散している。

それでも、以前と比べて大分トーンが落ちてきている気がするのは気のせい? 以前だと、例えば日付けのことを言うにしても「安倍総理とお友達で無いとこんな日程は出ない」とか、首相との深い関係に疑惑を挟むようなことを言っていたのが、現在では事前に加計学園が知っていた、京産大は被害者だと、両大学の競争が不公平に行われたような論調に今朝は成っていて、総理との関係は言葉にせずに暗に加計学園や今治市と官邸の距離の近さ故に、不公平な競争が行われたというような感じに印象操作をして変化させている気がする。なんとなく振り上げた手の落としどころを探している感じで、最終的に加計学園問題が解決しても「政府はこう言う疑惑を持たれないように、もっと公明正大な対応をするべきで、かつ丁寧な説明を今後は気をつけるべきでしょう」と自分達の不作や怠慢を棚に上げて政府が悪いという結論で終わらせる気なんだろうな。こう言う事こそ、BPOに掛けて、本当に調査しているのか、放送局や担当者の怠慢が無かったか、ちゃんと調べて欲しいですよね。特にNHKなんかは、こちらの事実上の税金みたいなもので運用されているわけだから。

民放に関しては広告収入がメインで、その為にどんな番組にも基本スポンサー企業がついているわけで、最近では気に入らない番組のスポンサーに抗議して間接的に圧力を加えるという方法がとられることが多々あります。個人的にはそう言うことはこれまでは好きじゃ無かったけれど、最近の特に報道関係の意図的な偏り歪みを見ていると、やはり放送局やメディアに対して何かするべきじゃ無いかという気持ちに変わりつつあります。例え、初期は色々な事情で間違ったことを報道していたとしても、段々と状況が明らかになってきたら、そこはまずは事実をちゃんと伝えることに修正すべきで、それすらもせずに自らの主張だけを「正義」とか「真実」という錦の旗を振り回して報道するのは、単なる「扇動行為」だと思う。さらに言えば、単なる「宣伝行為」でもあるわけですよね。それはもはやメディア、ジャーナリズム、とかではなく、プロパガンダシステムでしか無いんじゃ無いかと。それがよく分かるここ最近の騒動ですよね。

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