2017年7月20日

訪日3000万人時代

政府観光局(JNTO)が発表した2017年上半期の訪日外国人数が、1375万人余りだったという記事。単純に倍すると、2750万人となり、JNTOの2016年の記録と比較すると、前年上半期の比較では約200万人のプラスで伸び率は17.4%。三年の通年訪問者数が2400万人余りでしたから、それに単純に当てはめても2680万人余りになるから、2018年には3000万人を突破し、2019年には無理としても2020年には目標の4000万人を達成できそうな勢い。今年も昨年同様後半の伸びが大きければ、最終的には2800万人位には到達しそうですよね。

日本の場合、陸路での出入国が無いから基本的に空路で入るのが普通。成田、羽田、関空、中部の四空港に、新千歳、福岡、那覇といった地域の中核空港が所有ゲートになるんだろうけど、静岡空港を筆頭に国際線(主に、中国や韓国)が就航している地方空港が、主要空港への参入が厳しくなるにつれて重要になるのは確かで、そう考えると昔は全国に地方空港をばらまくのは歴史的無駄と言われていたけれど、その状況が一寸変わってきたのかも。

地元にお金は落ちないのは問題だけれど、今の静岡空港はエントリーゲートとしては良いと思うんですよね。静岡から入って、その日のうちに東京とか大阪・京都へ移動出来る。問題なのは、帰国時には前日移動してきて帰るだけという無駄な旅程になるので、そこを改善しないと厳しいかも。少なくとも、空港周辺で最後の買い物とか観光とか出来るような対策は必要でしょうね。

一方で出国している日本人の数は訪日外国人の半分強。色々な理由はあると思うけれど、まぁ日本の住み心地がいいというのもあるだろうけど、昔のように団体旅行でまとまって観光地に行くというようなスタイルが消えつつ有り、個人や少人数で旅行する人が多いというのも理由じゃ無いだろうか。勿論、LCCを筆頭に安く簡単に海外に出て行ける手段が増えているから、昔と比べれば実数的には増えていると思うけれど、訪問客2に対して出国日本人1と言う割合は、やはり日本人の引っ込み思案というか、「出不精」の正確があるような気がする。海外から多くの人が日本を来るからこそ、日本人も外の世界を見聞きして、知識や経験に文化的背景が対等になっておく必要があると思うのだけれど。

いずれにしても、外の世界の人が日本に来て日本のことを知ってもらい、それによって日本人が外の世界のことを広く知り自分達の経験知を広げてさらに自らも外に出ていくことは決して悪いことじゃ無い。勿論、良い事・悪いことどちらもあるから、注意しないといけないこともあるけれど、ある意味活性化した社会維持のためにはやはり人の流れは必要だし、それがお金の流れを生んで経済だって活性化するわけだし。その為にネックになりそうなのが、空港や飛行機の便数だけれど、今のようにLCCばかり増えるのも困るし、訪日客の多い中韓ばかり増えるのも困るんですけどね(笑)。なかなか難しい。

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