2017年7月16日

京都産業大学の会見 (2)

一昨日の京都産業大学による会見について、読売新聞による内容の文字おこし。こちらの内容を読み返しても、加計学園との競合とか優先順位争いをした事実は無いわけで、純粋に京都産業大学が提案してから実現するまでのスケジュール感を読み間違えて準備期間が取れなかったことが理由のよう。敢えて言えば、想像ですが、加計学園は10年以上も前から準備をしているから、例えば課題となる教員確保などについても、公立大学を体感する教員をある程度確保していたのかもしれない。また、「広域に存在しない地域」という括り関しても、少なくとも京都産業大学側は自分達がそれによって制限されるとは考えていなかったわけで、それも含めてますますどちらの大学も独立事象として申請作業を進めていた異なるわけで、唯一の違いはスタートしたタイミングだけと言えます。

ここで個人的に疑問点として浮かぶのは、その広域に存在しない等の条件付けが、獣医師学会側とと当時の地方再生担当大臣だった石破氏によって準備されたという点。「地方再生担当大臣」であれば、地方活性化のためにはこう言う規制事項は無くすべき、あるいは制限を減らすべきだと思うのに、逆に制限を作るというのは何故だろう。しかも獣医会側は、一校だけに制限できたと「勝利宣言」までしているわけで、何か本末転倒な気がする。また、この事案の急先鋒だった民進党の玉木氏は「石破四条件」を盛んに強調しているけれど、それ自体自分が関わって作成されたと言っても良いような状況では無かったのだろうか。最も今治市と掛け学園側は、その四条件もクリアーしての申請という事は、ワーキングブループの議事録にも明記されているわけで、そういう意味では玉木氏の発言には何の力も無い。

最近メディアに露出している石破氏だけれど、結局地方再生担当相として何かやって来たのだろうか。結果的に記憶に残る実績って無いように思うのだけれど。その上で、既得権益側と裏で握るようなことをやっていたとなると、彼の政治家として、あるいは与党の担当大臣としての責任問題にも関わるような気がする。今後、民進党や獣医師会へ責任追及の矢面が向くとしたら、当然石破氏の行動についてもちゃんと検証されて評価されないと駄目でしょうね。

で、すこしずつこの問題の風向きも替わってきた気がするけれど、今治市とか加計学園側は損害賠償なり名誉毀損なりの裁判とか起こさないのだろうか。学校法人として火なりの影響があっただろうし、今治市としても、余計な労力やお金も掛かっただろうし。いゃね、最初にこんな疑惑があると提起するのは、それはまぁ良いでしょう。でも、先ずはちゃんと残っている公式の議事録なり資料を確認した上で、その上で何が問題なのかちゃんとせずに、出所不明な「怪文書」だけを理由にここまで騒ぎを大きくした罪は重いと思う。早速netgeekは「タマキード事件」と名付けているけれど、まぁ今回の件は石破氏とこの玉木氏の二人をちゃんと証人喚問なり参考人招致して、きっちり当時の状況を説明して貰わないと、「獣医師学会利権疑獄事件」は解決しないですよね。総理も出席しての国会審議も、羅最終のタイミングとなると民進党自身が引っ込めてくるかも。それだけ、来週中に色々なことが動き始めるんじゃ無いだろうか。

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