2017年5月8日

Windows10 Mobileは生き残るか

Windows10 Mobileに関しての記事。まだマーケットでは1割位のシェアは残っているんだっけ? まだまだMicrosoftは諦めておらず、HPは新機種投入も予定しているという話。個人的に思うのは、未だにWindowsをスマホサイズの筐体に入れて、使わせることの不自由さなんですよね。

Appletがパソコン側で使ってきていたMacOSを、iPadやiPhoneに入れていないのは、MacOSのモバイル版を作るにはもうMacOSが複雑すぎて難しかったからだと思うんですが、それが当時のiPad/iPhoneのプラットフォームに合わせて軽量版のiOSを作ったことが、逆にデバイスの特性に合ったものが生まれて相乗効果が生まれて、結果的にWin-Winの関係が今でも続いているんですよね。それでもAppleは別にMacOSとiOSの統合をするようなことはまだ言っていない。

Microsoftは逆に、デスクトップのWindowsをスマホサイズのデバイスに入れて、それをデスクトップと共用させようとしている。でもアプローチが間違っていると思うのは、スマホのWindowsをデスクトップに繋いだところで、今のところ動作するContinuumはモダンアプリだけだし、それって単にスマホの画面が大きくなってキーボード等が使えるようになるだけ。で、今の業務環境でスマホ重視の企業は、既に大型のスマホやタブレットで完結するようにシステムが構成されているし、デスクトップが必要な作業は別にスマホでやる必要は無くなってきている。つまり、それぞれ得意分野で成長進化してきたものを、Windowsという共通項に無理繰りまとめようとしているから無理が生まれてくるんですよね。

個人的に思うのは、もしMicrosoftが何か巻き返しを考えたいと思うのなら、スマホとデスクトップでWindowsライセンスを共通にして、例えばWindows Mobileスマホを購入すると、それとペアリングされたデスクトップ(ノートブックも含む)にはWindows10のフルバージョンがダウンロード出来て、スマホのライセンスの拡張としてそのまま利用出来るようにすること。当然、Windows Live IDも共通になるから、並べて使う時には一つのWindowsになるわけで、スマホ単体での利用は出来るけれど、デスクトップ単体での利用は出来ないようにする。同時利用時はデスクトップ側がメインになると思うので、スマホ側のデータアクセスは例えばデスクトップ側Windowsの拡張画面・拡張ストレージ見たいに見えても良いし、場合によっては仮想マシンとしてデスクトップ側で独立して動作してもいい。で、どちらで作業してもWindows Live IDで紐付けされているからデータ共有も自動的に出来る。これのメリットは、Microsoftとして、デスクトップOSはデスクトップ用として自由に拡張できるし、Windows Mobile側も同様にプラットフォーム等自由に拡張できる。唯一維持しなきゃいけないのは同期するためのAPIだけ。そうなれば、個人的に一台くらいWindows Mobile Phoneを持っても良いかなという気持ちになるんだけど(笑)。

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