2017年5月20日

ステークホルダー

民進党で加計学院問題を追及している急先鋒の玉木雄一郎議員。先日出演していたテレビ番組では「これから真偽を確認する」とかすっとぼけたことを言っていたけれど、昨日のCX系ユアタイムでは、別所哲也氏から、仮にその内容が正しかったとして何か違法性があるのかと重ねて問い詰められて「違法性は無い」と認めざるを得なかった様子は、本当にみっともない。文部科学大臣も該当文書は確認出来なかったと発表していて、少なくとも公式な文書では無く、有っても個人的なメモ程度、最悪の場合は真偽の正確さも含めて捏造されたものという可能性が出てきました。つまり民進党は、出所が不確かな情報(文書)を元に、仮にその内容が正しかったとしても違法性の無い事を理由に、総理や政府の違法性を訴えるという、何か手品のようなことをやっていたことになります。

それ以上に問題だと思うのが、この玉木議員の父親が、香川県獣医師会の副会長を務めていること。今問題になっている愛媛県(今治市)では無いものの、日本獣医師会としては今回の獣医学部特区には反対する立場をとっている以上、この愛媛県獣医師会も同じ立場と考えるのが普通。となると、玉木氏は父親の利益のためにこの問題を取り上げている、という関係も成立します。勿論、父親とは無関係、たまたまそう言う地位にいるだけという説明はするだろうけど、実際にどう言う関係や行き来があるかが問題では無く、利害関係者同士がそう言う行為をすることが問題なわけで、それってまさに今彼らが追求している、長年の友人に便宜を図った、と言う話と同じ。と言うか、実際の親子関係の中の話なので、もっと質が悪い話。民進党が何らかの理由でこの件を追求するのはまぁ彼らのかってではあるけれど、その代表として玉木氏が出るのは問題では。そう言う意識は無いのだろうか。個人的には玉木氏に対して、父親の地位や所属組織のために違法性の無い話題を取り上げてことさら騒ぎ立てているので無いのか、と国会で質問すれば良いと思う(そう言うことが可能であれば)。

チームを作って現地視察するだけの民進党の調査チームは、今治市まで出かけたようですが、けんもほろろに面会拒絶。そりゃそうだろうなぁ、長年申請し続けてやっと念願叶って開設となったら、どこからの政党の党利党略のネタにされて邪魔されているわけだから。正直なところ、まだ森友学園の話の方が攻め所があるような気がするんだけど、金額にしても加計学園の理事長と安倍総理の関係もあるから、こちらの方が見た目的には影響力があるという話なんだろうな。でも、唯一の証拠として民進党が入手し朝日新聞が掲載した文書にしても、文部科学省として正式に作成したものでは無いと言われて、またその内容は正しいところ事実に沿ったところは有るかもしれないけれど、どうも個人が自分の記録として作成したものを、しかもその内容に関して徳暖衣縫製は無いものを理由に、問題だと騒ぐのは逆にそちらの方が問題では。言ってみたら、社会不安を敢えて起こす騒乱罪に近いものがある気がする。大体、この獣医学部の誘致に関しては、元々民進党議員が関わっていたわけで、彼はどう言う思いでこの話を聞いているのだろうか。立場上反対意見が合っても言えないかもしれないけれど、自分が努力してきたこと地元のために進めてきたことを否定されるのって、議員としてもそうだろうし、人間としての否定にもなる気がするのだけれど。

この手の怪文書、所謂「紙爆弾」というのは、昔から政治の世界では良く聞く話だけれど、今回その紙爆弾の意図する利害関係者だけで無く、それとは別の出来れば表に出したくない利害関係者も明らかにされてしまって、実は民進党にしても振り上げたこの拳をどの様にして降ろすのか今は困っているんじゃ無いだろうか。いゃ、彼らのことだから、実はそんなことすらまだ気が付いていないのかもしれない。

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