明日打ち上げ予定の準天頂衛星「みちびき」2号機の打ち上げ記事。この2号機に続き、年内に3号機、4号機が打ち上げられ、来年4月から4機体制で本格運用に入り、自動運転など色々な利用が考えられるもの。米国製のGPSを補完するものとして、日本を中心にした地域に高精度の位置情報を与えるシステムで、やっと実用化・本格運用される感じ。地球の自転に対して、斜めに地球を周回することで、日本上空とオーストラリア上空を中心に8の字に往復するような見た目上の軌道をとるもの。日本上空に常に3機が飛行することで、cm単位の正確な一確定が可能になり、それによってこれまでのGPSでは出来なかった色々なサービスが可能になるもの。最近話題の自動運転もそうだし、それに付随してドローンの自動配送とか、以前観た北海道などで実験をしているトラクターを無人運転して耕作地を耕すなど、応用範囲は広くなることは確実。
この新聞記事で初めて知ったんですが、失敗した通信衛星で実験して実用性を確認した話は知りませんでした。米国や、欧州、中国、ロシアのように独自に何十機も位置情報衛星を上げることは難しいので、こう言う地域限定ながらも実用性の高い技術を開発して運用まで持っていくのは日本らしいと言うか。確かこの「みちびき」の利用は、アジアやオーストラリアの一部でも利用可能だったはずで、そう言う意味では技術援助と言う側面も大きいんでしょうね。
報道する記事の中には、この2号機では高度暗号化された通信機能を利用して自衛隊が部隊内通信網が整備される事を伝える記事もあったけれど、ニュアンス的には軍事利用と言う事を言いたいのかなと言う気もしないでは無い。でも、GPSにしても元々は米軍の位置情報システムな訳で、その有効性から一部機能を解放して今の所謂「GPS」が一般利用されているわけで、そう言う意味では「一般利用しか出来ない程度」のものをわざわざ準備するよりも、「最高度の機能」を造って、それを平時は一部利用出来る方が付加価値は高いですよね。
自分が持っているモデルは違うんですが、SEIKOの電波時計「ASTRON」の最新モデルでは、この「みちびき」対応のモデルが少し前に出ています。既存モデルのGPSでの時刻修正だけで無く、「みちびき」の気嚢も利用出来るモデル何ですが、今のモデルは現在運用されている1号機だけに対応していて、2号機以降には未対応の予定。それが購入を躊躇させる理由でもあるんですが。今年の秋ぐらいには、対応したモデルが出るんじゃ無いかと期待していて、その時には今持っているモデルよりも薄型になるだろうから、買い換えも兼ねて購入しようかなと少し検討中。いずれにしても、早く本格運用が始まって欲しいですよね、「みちびき」の。
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