平成17年度から導入された「クールビズ」での冷房設定温度「28度」が、実は「なんとなく決まった」という話。その話を導入当時の副大臣が言えば、現在の担当副大臣が「28度は不快なので見直しも必要」と言ったところ、その「不快」が一人歩きして失言という指摘がTLに流れてきている。
仮に副大臣が「クールビズは無駄」とか「無意味」とまで言ってしまえば、それはその活動を推進する責任者として不適切な発言と言われても仕方ないけれど、元々根拠無く設定された室温に対して、科学的な根拠から見直すというのは正しいまっとうな発言。と言うか、何度なら快適で何度なら不快かというのは個人一人一人でも違うし、さらにはその職場環境に寄っても異なる。職場環境でも、当然エアコンの吹き出し口近くとそこから遠い場所でも大きく違うわけで、単に設定温度だけの話でも無い。うろ覚えの記憶ですが、当時は24度とか25度位に設定していたように思います。高めでも26度位。だから28度って、けっこう「暑い」という印象ですよね。で、この28度設定が始まってから、体感温度を下げるために扇風機の併用が段々と進んだような記憶があります。その後USBが一般化すると、USB扇風機が流行ったりしたような...
あと、この頃くらいから確か原油価格は上がり出しましたよね。平成17年は2005年ですが、2000年代最初の頃は1バレル当たりUS$20位だったのが、この頃には倍のUS$40位迄上がり、それ故に省エネが声高に言われ出した頃。現在はUS$60~70位のレートなので、今現在「安くなった」と言われている原油が当時と比べるといかに高いかよく分かります。その後デフレなんかもあったので、そのまま続いていたし、東北震災で原発が停止してエネルギー不足になり電気使用量を抑えるためにさらに夏の冷房設定は厳しく言われたけれど、最近ではその電気使用量に関してもほとんど言われなくなり、無駄に使って良いとは言わないけれどもう少し「仕事効率」を考えて、設定温度を下げても良いかもしれない。ただ、温度だけで無く、扇風機などで空気の流れを作り対流させたり、湿度を下げることで体感温度が下がるから、そう言う工夫も併用しての「28度見直し」をするなら賛成。
私は在宅勤務をしていて、夏の間は作業部屋のエアコンはフル稼働します。で、最初の頃はエアコンだけだったので、結構設定温度を下げていたんですが、扇風機を併用するようになって、この設定温度がかなり上がりました。以前は23度位にしていて、しかも吹き出し口の向きでかなり体感温度が変わっていたけれど、扇風機を利用することで、先ず1日エアコンを付けていなくても良くなり、さらに下に堪って足下が寒かったのが、部屋全体に攪拌されて全体的に涼しくなり、さらに設定温度も28度でも全く問題無し。ここ最近の猛暑の時などは、外気温が36度とかになるから、室温設定は30度でも涼しいくらい(笑)。そう言う意味で、単に設定温度だけで無く、例えば部屋の広さとか扇風機の台数とか、そう言う色々や組合せでどの程度の体感温度になるのか、事例を是非色々準備して公開したら良いんじゃ無いだろうか。
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