2017年4月8日

減り行く若者

結構衝撃的だった静岡県の人口が70万人を切ったというニュース。要件が緩和されて、70万人以上が目安だった政令指定都市の中でも、初めてその70万人を切ったと言う事でかなり話題にもなっている様子。70万人を切ったからと言って政令指定都市の指定が無くなるわけでは無いけれど、やはり地元はもとより静岡県としても衝撃的かも。原因は、大学進学で県外に流出する若者が増えていることらしいけれど、それだけじゃ無いだろうなぁ。静岡や清水の当たりは、静岡県内でも温暖で住みやすい場所だと思うけれど、それでも減っているんですねぇ。

浜松市も人口は減少気味だけれど、静岡市と違って工業の街なので景気が良くなれば人は集まってくる可能性もまだ大きいかも。ただ、その景気がなかなか上向かないというか実感が無いので困るのだけれど。

で、今回の件で、また川勝知事の「静岡市静岡県吸収計画」が熱を帯びてきそう。正直静岡市を解体して、件の特別区にすることでどう言うメリットがあるのかよく分からないんですよね。東京23区みたいにするにしても、多分東京ほど経済も人口も手中していない静岡でやる効果は薄いと思うし。それよりも、周辺市町村と合併して広域都市として静岡県の中部都市圏みたいな物を作る方が現実的な気がするけれど。それは、浜松も同じかもしれないけれど、浜松の場合は沿岸部や浜松駅周辺と、気賀や天竜のような山間部での地域格差の解消が進まないと今後の成長も厳しいけれど、逆にそう言う課題が分かっている分、やらなきゃいけないことも明確なわけで、その点条件は良いのにじりじりと人口流出している静岡市よりも行動計画は作りやすいんじゃ無いだろうか。後浜松の場合は、豊橋や山梨等との連携を進めようとしていて、そう言う意味では回りにその様な地域連携が無さそうな静岡市よりもまだ恵まれているかも。いっその事、駿河湾の湾沿いに合併しちゃうのが一番早いかもしれないけれど(マテ)。

これが人口ピラミッドに沿って高齢者が無くなっていくことでの人口減ならまだ分かるんですが、これからの地域を支える18~22歳の若者人口が減っていくのは大問題。そうで無くても少ない若者人口が、多分今後も拡大していくことを示しているわけで、足下がどんどん弱っていくことになるわけですからね。だからといって、大学を増やせば良いというものでは無いし、それならそれで大学から地元にUターン、Iターン、Jターンしてくれるような魅力的な企業やビジネス、あるいは起業家誘致みたいな事を進めないと厳しいでしょうね。もっとも、そんなことはどこも分かっていて、でもなかなか上手くいかないのが現状だろうけど。

人口問題は、市とか県とかのレベルでは無く、国全体の問題で有る事は確かなんだけど、ただ人が増えれば良いというわけでも無く、経済や社会基盤とのバランスも考えないといけない。高度経済成長の頃には人口が急激に増えて、その分経済も急激に拡大していたから、何とか追いつけたけれど、今はその時の社会基盤の改修をしつつ、減りつつある人口と収縮する経済に対しての対応もしないといけない、ある意味借金の中で厳しい家計をやりくりする状態。そうなると、狭い日本ではあるけれど、ある程度人間が集中して生活して、社会基盤の効率化を目指さないと厳しいのかもしれない。でも、それでも1億人以上の人がこの狭い国土の中で生活しているわけだから、見方によってはまだ恵まれているのかもしれない。直ぐに答えが出る問題では無いけれど、浜松市も静岡市の状況を明日は我が身と思って真剣に考えないといけないでしょうね。駅前の松菱跡地が、未だに更地なのがその象徴だと思う。

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