2017年4月10日

身近な危険

USダラス市の警報システムがハッキングされて、深夜に緊急警報用サイレンが鳴り響くという事件。セキュリティの為に、詳細は不明ですが、ネットワークに接続していて、リモートで何らかの方法で操作可能であれば、こう言う事も可能なわけで、今の時代らしい犯罪だなぁというのが第一の感想。そして思うのが、今後IoTが進んでくると、それこそ知らない間に身の回りの物がハックされていて、知らない間に何がどうなっているか分からない状態になりそうと言う事。

例えばリモートで監視・操作出来る監視カメラの製品で、初期設定のID/PWのまま使用しているので、知らない間に乗っ取られていることは少し前からよく言われているけれど、「監視カメラ」なんて言うその物ズバリ出なくても、例えばスマホが乗っ取られたら、モニター機能付きのテレビとかエアコンだって同様の可能性はありそう。宅内の話だけで無く、例えば社内の様子なんかも筒抜けになる可能性だってありますよね。残念な気持ちもあるけれど、結局社会がそう言う仕組みになりつつあると言う事を自覚して、今は自分で防御するしか無い。別に難しいことをしなくても、初期ID/PWを変更するだけでリスクはかなり低減されるだろうし、可能なら定期的に履歴確認をするなど対策は幾らでも可能。慣れない人には「面倒」と映るかもしれないけれど、例えば金銭出納帳を付けて自分のお金を管理する人、しない人、どちらが経済的に有理化というのと同じような話だと思う。

例えば、監視カメラを利用する場合、そのままではカメラの映像が見えるだけだけれど、ちゃんと設定をすれば異変があればメールを飛ばしたり、履歴管理だって自動的に可能。結局、便利な機能を使いたいと思えば、それなりの設定をする必要が有るわけで、それは別にそれらデジタル製品に限ったことでは無い。ただ、どうしても生活環境に慣れるまでは馴染むまではそう言うことに気が回らないのも事実で、そのギャップが一番危険な時期なのかもしれない。

また、今回の様なハッキングは、別に人を傷つけたりするわけでは無いので、刑罰的には軽微な犯罪という事になるのかもしれないけれど、時代背景を考えてそう言うことをするという行為自体は重く見て、量刑とか改訂しないといけないかもしれない。例えば、サイレンのスイッチを弄って悪戯で発報させたのは軽い罪かもしれないけれど、同じ事をネットワーク経由のハッキングでやった場合は、発報だけの罪では無く、ネットへの違法アクセス違法利用などの量刑も加算して重み付けするべきでは無いかと。以前は考えられなかった身近な危険が生まれているのに合わせて、それに対しての対策、特に法律や刑罰に関してもどんどん見直していく必要があると思いますよね。

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