2017年3月6日

空港競争

読売新聞に掲載された、航空関係記事二題から。まずは那覇空港のアジアハブ化の話。これはこれまでも何度も登場している話で、確かに日本の最西端で、東南アジアの一部と言っても良い位の地勢上の優位性もあるので、ある意味今後の沖縄の戦略ビジネスにもなるはず。そう言う意味では、第2滑走路を一日も早く供用開始することが沖縄にとっても最大の課題のはずなのに、辺野古のためにわざわざ認可を送らせる沖縄の翁長知事は、個人的な感情のために沖縄全体の利益損失を許すのだろうか。それに、那覇空港の場合、第2滑走路だけで無く、多分今も増設中のターミナルやブリッジの増設も必要だろうし、貨物を扱うのであればもっとスペースも必要でしょう。南側には自衛隊や米軍の基地施設があるから拡張は難しいだろうから、北側に展開するしか無いんだろうけど、あの那覇空港って凄く海に近いというか、国際線ターミナルの先の駐機場なんて、もろに海飛沫が掛かりそうだけれど、整備場問題無いのか不思議。

二つ目は、セントレアの第2滑走路増設の記事。供用開始予定が2027年と10年先なので、まだまだ将来の話だけれど、今の滑走路の沖合に展開するという計画のよう。滑走路を増やすと、最大に今の1.6倍、年間20万離発着可能とのことですが、その場合でもターミナルのブリッジは今のままで間に合うのだろうか。増設しようとすると、今のターミナルで左右(南北)に伸びている部分をさらに先に延ばすとかするんだろうか。南側の国際線ターミナル側はまだ余裕があるように見えるけれど、北側国内線ターミナル側は結構スペースが厳しいかも。滑走路とターミナルの間の駐機場の当たりに、地下道経由でのサテライトを増設するのも有りかもしれませんね。そこで潰れたスペースは、ターミナルの南東側にスペースもあるみたいだし。もっとも、セントレアも24時間空港なので増える分は貨物便を想定しているなら、余りターミナルの増設は必要無いかもしれないけれど。現状でも、それ程手狭感は感じないしなぁ。国内線だけ見ると、ゲート数は那覇空港の方が多いんじゃ無いだろうか。幾ら、羽田、関空に挟まれた位置にあるとは言え、もう少し路線として欲しいですよね。ただ、セントレアの場合は中京工業地帯の貨物便がメインかもしれないから、乗客利用は余り重視していないというか、諦めているのかも(笑)。

セントレアの場合、リニアの開通に合わせて増設計画を始めるようですが、JR名古屋駅から空港へのアクセスをもう一寸何とかして欲しい。名鉄が主要駅と空港を繋いでいるけれど、最短でいける急行の本数をもっと増やして欲しいですよね。まぁ、東京駅と成田空港よりは早いけれど。でも、浜松から利用することを考えると、セントレアと羽田空港、どちらに行くにしてもそれ程時間的には変わらないので、そうなると本数も行き先も豊富な羽田利用に傾きます。空港が、滑走路やターミナル等の施設を拡充改善して競争力高めるのは勿論必要だけれど、そこまでのアクセスと言うものもちゃんと考えないと、なかなか利用者は増えないし、だから就航路線も増えないんですよね。そう言う意味で、やはり羽田の利便性が光ります。それでも、羽田の場合品川からの京急の直行便がもっと増えて欲しいと思うくらいですし。浜松町からのモノレールも東京駅からとか品川からとか、もう少し利便性が欲しいよなぁ。それも競争力強化の一つとしてもっと認識して欲しい。

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