2017年3月8日

富豪の旅

産経新聞に掲載された、サウジ国王の来日にまつわる話題。外国の国賓や重要人物が来日するときには、それは当然我々が利用するのとは桁違いの準備が必要なのは分かるけれど、これだけの規模というのはなかなか... 中国の大企業が社員旅行で何千人という大名行列で欧州を旅する話は以前も話題になったけれど、今回は一国の代表者の大名旅行ですからね。予算額だけでも桁違いだろうなぁ。ホテルの部屋だって、最低でもスイートクラスだろうけど、1200室なんて集まるのだろうか。流石に春分の日を挟む連休を外したのは懸命だけれど、この時期年度末でもあるし都内のホテル需要は大変そう。

中東の産油国は、石油の売買でかなり豊かな国というイメージが有り、それは今でも変わらないのかもしれないけれど、暫く前の原油価格の低下や、原油の枯渇等から決してこれからも安泰とは言えない。実際現諭告でも原発の建設は始まっているし、彼らなりに次の一手を模索しているのも事実。石油という自然の恵みがあるうちに、次の準備をするというのは懸命だけれど、それってどこの国も探している物なわけで、そう言う意味では日本の技術とサウジの資本を上手く組み合わせていければ良いのだけれど。

ただ、私は余り詳しくないけれど、サウジアラビアというのもいろいろ難しい国で、なかなか気軽に日本人が観光や仕事で訪れると言う事も難しいらしい。その当たりの付き合い方というのも、日本として過去の履歴に奢ること無く改善する努力はしないと。そう言う意味では、これだけの大外交団で来日するというのは、期待感もあるけれどプレッシャーもあるという事でしょうね。しかも今回は、日本の後に中国に行くという事で、記事の最後にも書いてあるようにサウジとしてもより有利な条件を引き出すための投資と言う事なんでしょうね。

あくまでイメージだけれど、彼らの文化というか背景は中国と似ている印象もあるので、そう言う意味では親和性は中国の方が良いのかもしれないけれど、逆に似ているという事は中東での争いがそのまま中国との争いにも繋がる可能性(危険性?)が有るわけで、サウジとしても上手く使えば薬、ミスれば毒と言うハイリスクハイリターンを中国では覚悟しているんでしょうね。そう言うリスクの無いところが日本のメリットという売り込み方が成功すれば良いのだけれど。

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